ロンドンの郊外に位置しているものの、ぜひ訪れて欲しいのが「ハンプトン・コート・パレス」です。
ロンドンから見て南西部に位置していて、郊外ということもあり、観光スポットの候補から外してしまう方もいらっしゃいますが、ロンドン中心部から大体1時間半程度で行くことができます。
しかも展示内容は盛り沢山で、ほぼ1日を消費するといっても過言ではありません。イギリスに観光できた際は、郊外だからといって敬遠せず、ぜひハンプトン・コート・パレスを訪れてみましょう。
この個人ブログ記事では、ハンプトンコートパレスに関してよくある下記の質問への回答となるように記事を書きました。ぜひ、ハンプトンコートパレスに行こうと思っている人への参考になればと思います。
- ハンプトンコートパレスとは?
- 行き方は?
- チケットの予約は必要?
- 見どころ・観光スポットは?
- 城内での観光順序は?
- 昼食(ランチ)が食べられるカフェはある?
- お土産はどこで買える?
ハンプトンコートパレスとは?
ハンプトンコートパレスは、イギリスのロンドンから見て南西部に位置する旧王宮です。ヘンリー8世、ウィリアム3世とメアリー2世、ジョージ2世と様々な時代に改築・増築されたため、それぞれの時代の建築様式を楽しむことができます。
1838年にヴィクトリア女王が宮殿を一般公開し、これまで何百万人もの観光客が訪れています。現在のイギリス王室はこの宮殿を使っていないため、隅々まで見学することができる数少ない宮殿の1つです。
また、建物の内部だけでなく綺麗な庭園も必見です。
全てを見学すると、ほぼ確実に丸1日を使ってしまうほどの観光スポットです。
私が訪れた時は生憎の曇りでした。。。残念。。。晴れてたらもっと映える写真が撮れたのに(泣)
ハンプトンコートパレスを観光するための事前準備
さて、どこを観光するにしても事前準備が欠かせません。
ハンプトンコートまでの行き方をチェック
ハンプトンコートはロンドンの郊外、南西部にあります。
住所・場所
Hampton Ct Way, Molesey, East Molesey KT8 9AU(クリックするとGoogle Mapが開きます)
電車であればHampton Court駅から徒歩で5分程度。バスならハンプトン宮殿の目の前にとまります。
ちなみに、ハンプトンコートパレスの側門は閉じていることが多いため、バスで来る際は、下の赤丸で囲った正門に一番近いバス停で降りることをお勧めします。
宮殿は煉瓦の壁で囲まれているため、止まるバス停を間違えると、無駄に歩くことになりかねません。
ハンプトンコートのチケットを予約
ハンプトンコートパレス(ハンプトンコート宮殿)に入場するためにはチケットが必要です。このチケット、当日に購入することもできますが、入場制限等で入るのが遅くなる場合もありますので、事前にネットから予約しておくのがおすすめです。
チケットの印刷は不要です。メールで送られてくる電子チケットをスマホの画面で見せればOKです。
ちなみに、ハンプトンコート宮殿は、月曜日と火曜日は休業日であることが多いため、注意が必要です。
営業日・営業時間
- 2022年5月4日〜2022年5月29日
水曜〜日曜:10:00〜17:30(最終入場は16:30)
月曜・火曜:休館 - 2022年5月30日〜2022年6月5日
毎日営業:10:00〜17:30(最終入場は16:30) - 2022年6月6日〜2022年6月7日
休館 - 2022年6月8日〜2022年7月24日
水曜〜日曜:10:00〜17:30(最終入場は16:30)
月曜・火曜:休館 - 2022年7月25日〜2022年9月4日
毎日営業:10:00〜17:30(最終入場は16:30) - 2022年9月7日〜2022年9月30日
水曜〜日曜:10:00〜17:30(最終入場は16:30)
月曜・火曜:休館
2022年はエリザベス女王在位70周年のプラチナ・ジュビリーということもあり、営業のスケジュールが非常に変則的です。
必ず、事前に公式HP(opening hours)で営業日・営業時間の確認をお願いします。
入館料・入場料
大人:26.10ポンド
子供:13.00ポンド
上記一般チケット以外にも、他の宮殿も回ることができる年間パスや家族割、高齢者チケットがあります。
ハンプトンコートパレスの観光スポット・見どころ
ハンプトンコート宮殿の見どころは5つです。観光の順序は特にありません。それぞれが独立した展示となっていますので、どのような順序で回っても楽しめます。
- ヘンリー8世のキッチン(1509年〜1547年)
- ヘンリー8世の居宅(1509年〜1547年)
- ウィリアム3世の居宅(1509年〜1547年)
- ジョージ2世の居宅(1714年〜1737年)
- 庭と迷路
以下は私が観光した時の順序を時系列でご紹介します。
まずはオーディオガイドを借りる(日本語対応)
城内に入ったら、まずはオーディオガイドを借りましょう。日本語にも対応しています。しかも料金はチケット代に含まれていますので、無料で借りることができます。
ちなみにハンプトンコートパレスのオーディオガイドは、フロア、部屋毎に、ほぼ全ての展示物について解説されている超大作です。絶対に借りるのがおすすめです。
この音声ガイドですが、城内に入って左奥にあるお土産コーナーで借りることができます。看板にヘッドフォンのマークが入っていますし、迷うことはないと思います。
800人分の料理を作っていたヘンリー8世のキッチン
オーディオガイドも借りたところで、我々はヘンリー8世のキッチンから回りました。
このヘンリー8世のキッチンですが、ヘンリー8世には最大800人のお供の方がおり、その800人分の料理を提供していたキッチンだそうです。
1日2食だったと仮定すると、単純計算で1日あたり1600食を準備・・・。
とんでもない量ですね。。。
(画像は公式HPより)
昼食はヘンリー8世のキッチンにあるThe Privy Kitchenにて
ヘンリー8世のキッチンを見学したらあっという間に12時近くになってしまいました。ここで、私たちはヘンリー8世のキッチン近くにあるカフェで昼食を取りました。
案内の看板も出ていますので、迷うこともないと思います。なお、場内で食事ができるのはこのカフェだけで、後は一旦城外に出る必要がありますのでご注意ください。
ヘンリー8世のステート・アパートメント
お昼も食べてお腹が膨れたところで、次にヘンリー8世のステート・アパートメントを見に行きました。
ヘンリー8世の時代は、イギリスにおいて最も王室の力が強く財政も潤沢だったと言って過言ではないと思います。
天井、ステンドグラス、更には壁に広げられた壁画?など、凄すぎます・・・ちなみに、ここを全て見るのに40分ぐらいかかりました。。。
(画像は公式HPより)
ハンプトンコートパレスに現れる幽霊
このヘンリー8世のステートアパートメントでは、有名な幽霊が現れるホーンテッドギャラリーも見ることができます。
ヘンリー8世ですが、その私生活は相当なものだったそうで、ヘンリー8世は結婚と離婚を繰り返し、生涯にわたり、6人もの妻がいました。
その中には、処刑されてしまった王妃もいます。そんな悪逆非道な王だったこともあり、ハンプトンコートパレスには、昔から幽霊が出ると言われてきました。
例えば、彼の妻の5番目の妻であるキャサリンは、姦通と反逆罪で1542年に処刑されました。彼女がハンプトンコートで逮捕され幽閉された後、1回だけ王への懇願を求めて、幽閉された場所から脱出し、ホーンテッドギャラリーを走り、慈悲を求めて王に叫んだと言われています。
しかし、彼女の叫びはヘンリーには辿り着かず、ヘンリーは2度と彼女に会わなかったと言われています。
そのため、このホーンテッドギャラリーでは現在も彼女が幽霊となって現れ、悲痛な叫びが聞こえるとされています。
(画像は公式HPより)
ウィリアム3世とジョージ2世の居宅もそれぞれの時代が感じられてすごい
ヘンリー8世のステートアパートメントを見た後に、ウィリアム3世とジョージ2世の居宅を見ました。こちらは見るのに集中しすぎて写真がないのですが、先ほどとは内装がまた変わっており、見ていて楽しめます。
- ウィリアム3世の居宅(1509年〜1547年)
- ジョージ2世の居宅(1714年〜1737年)
最後に:事前にイギリスの歴史について学んでおくともっと楽しめる
イギリスの歴史について事前に知っておくと、宮殿での見学が100倍楽しめます。下の電子書籍が必要な歴史がスマートに纏められており、2時間程度でサクッと読むことができます(と、本のタイトルには書かれてますが、私は読み終わるまで、倍の4時間ぐらいかかりました笑)
もちろん、今回訪れるハンプトンコートパレスに関係する、ヘンリー8世やウィリアム3世・メアリー2世、ジョージ2世についても人物像や背景の歴史が詳しく説明されています。
ハンプトンコートを見た後はウィンザー城なんていかがでしょう!
同じお城として、現在もイギリス王室により使われているウィンザー城なんて次の観光場所としていかがでしょうか。
コメント