祝!イギリスの地下鉄エリザベスラインが開通!地下鉄路線図がカオス

イギリスの見どころ

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イギリスの地下鉄エリザベスライン「Elizabeth Line」の一部運航が2022年5月24日より始まりました。

(〃∇〃ノノ゙パチパチパチパチ

これまで工事の遅延が生じたり、現場から古代異物が出土してしまい発掘調査が必要になったりと、踏んだり蹴ったりな道を歩んできたエリザベスライン。

現在も一部の駅で乗り換えが必要だったりと、完全に開通しているわけではありません(あくまでい「一部開通」です)。

しかし、エリザベス女王の即位70周年であるプラチナ・ジュビリーの2022年に間に合ったことは非常に嬉しいニュース!!!

工事関係者の皆さま、本当にお疲れさまでした。

ちなみに、実は5月24日以前にエリザベス線仕様の車両は既に一部の区間で走っていました。そこで、一足先にエリザベスラインに乗ってきましたので新車両をご紹介します。

なお、ロンドン地下鉄全般の乗り方は下の記事をご覧ください。

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ロイヤルカラーの紫色で塗装されたカッコ良すぎる新車両

エリザベスラインのテーマカラーは「紫色」です。エリザベスラインの各駅の看板はもちろん、車両も紫色で塗装されています。

ちなみに「何で紫色なの?」と不思議に思われる方がいらっしゃるかもしれません。

実は紫色はイギリス王室に限らず、はるか昔から高貴な色、ロイヤルパープルとして扱われてきた色なんです。例えば、エリザベス1世(1558年〜1603年)の統治時代では、イギリスにおいて、王室の近親者以外の方が紫色のドレスを着用することは禁止されていました。

なぜ、紫色が高貴な色として扱われたかというと、紫色の塗料が非常に高価だったことが理由です。はるか昔では、ある種の巻き貝から得られた分泌液を太陽に照らすと紫色の塗料が採れたそうです。

エリザベスラインの車両の外観

エリザベスラインの名に恥じない快適で高機能な車内

実際にエリザベスラインの車内を撮影したのが下の写真です。

エリザベスラインの名に恥じない広々とした天井に空調付きの素晴らしく快適な車内です。

エリザベスラインの車両の車内

「日本の地下鉄の車両と同じ広さじゃない!?」というツッコミがあるかもしれませんが、それは日本の地下鉄が新しいからです。

世界最古の地下鉄を有するイギリスでは地下鉄の車両が丸い

イギリスの地下鉄は世界最古ということもあり、車内が非常に狭いです。

なぜ狭く作られているかというと、地下鉄の建設が始まった当初は、現在のように広いトンネルを掘ることができなかったから。そのため、イギリスの地下鉄の車両はトンネルの形状に沿って丸い形になっている路線が多いです。

ちなみに、下の写真は2022年6月に撮影したバリバリ現役の車両です。ライトも1列しかなくトンネル内を走っている時は暗さを感じます。

ロンドンの地下鉄「Central Line」の車内

イギリスでは地下鉄のことを”Underground”とも”Tube”とも呼びますが、後者の”Tube”の由来はこのチューブに似たトンネルや車両の形状が由来です。

実際に昔に作られた路線のものはトンネルも丸くなっています。

ロンドンの地下鉄のトンネル

空調がない路線も多いのがイギリスの地下鉄の特徴

実は、イギリスの地下鉄では、未だに冷房が付いておらず、夏場にサウナ状態となる蒸し風呂路線も残っています。

こうした冷房がない列車は、代わりに換気用の窓がついています。

当然冷房がないので冷たい風は吹かず、生暖かい風が吹いてくる感じです。しかも駅に止まると風も止まってしまうので、また蒸し暑くなってしまいます。

現在のロンドンにおける地下鉄の車両は電気駆動ばかりですので問題ないですが、昔は蒸気機関でした。蒸気機関だった時代に車両の窓を開けようものなら、身体中が黒くなってしまいそうです。

実際、初期の頃のロンドン地下鉄は蒸気機関車だったそうです。煙だらけのトンネルの中を通り抜けるなんて、ちょっと信じられません。煙で信号機も見えないほどだったとか。

エリザベスラインは空調もあるし、案内は液晶表示

これだけ古いロンドンの地下鉄だからこそ、エリザベスラインの快適な車内環境には驚嘆せざるを得ません。

エリザベス線の車内を見渡してみると、案内板が液晶画面になっていました。カラフルな液晶でニューな感じが漂います。ロンドンの地下鉄で液晶画面表示なっているのはエリザベスラインだけではないでしょうか。

地下鉄路線図がカオスと思ったけど、日本も同じようなものでした

エリザベスラインの登場に伴い、ロンドンの地下鉄を運営するTfL(Transport for London、ロンドン交通局)より新しい地下鉄路線図が発表されています。

下の公式HPよりダウンロードすることができます。

https://tfl.gov.uk/maps/track/tube

エリザベスラインの登場によって、ロンドンの地下鉄マップがさらにカオスな状況になりました。

まぁ、私は、この地下鉄マップを使ったことは1度もなく、毎回、Google Mapのルート検索に頼り切りですが(笑)

「やっぱり世界最古の地下鉄は違うなぁ!」と1人感心していましたが、日本の地下鉄の路線図も見てみると、日本もカオスですね・・・。

どの都市でも人口の密集に伴い地下鉄がカオスになっている状況は同じかもしれません。路線図を見ない私には、これを使いこなせる自信がありません。

エリザベスラインはヒースロー空港からロンドン中心地まで通っているので、観光の際はぜひご利用ください。

今回一部運行となったロンドン地下鉄のエリザベス線ですが、ロンドンの東西を結んでおり、西側はヒースロー空港までつながっています。

日本からイギリスに旅行で来られる方は、ほぼヒースロー空港に到着することになるかと思います。

ヒースロー空港からロンドン市内への移動手段といえば、昔はヒースローエクスプレスが有名でしたが、エリザエスラインでも移動が可能です。

しかも、両路線の時間差はたったの16分です。

  • ヒースローエクスプレス(ヒースロー空港〜パディントン駅):21分
  • エリザベスライン(ヒースロー空港〜パディントン駅):37分

ぜひ、ロンドン観光のついでに話題のエリザベスラインに乗ってみてはいかがでしょうか。

エリザベスライン建設の目的の1つは「郊外からロンドン市内への通勤環境の改善」ですが、今の所、そんなに混んでる感じはしません。

かなり快適な電車の旅ができます。

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