イギリス北部のヨークへロンドンから日帰りで行ってきました。
城塞都市として有名な「ヨーク」は、ロンドン中心部のキングスクロス(King’s Cross)駅から電車で2時間です。観光スポットは駅の近くに密集していることもあり、日帰りでも十分に楽しめます。
なるべく臨場感が伝わるような記事を目指して書いています。参考になりましたら幸いです。
- まずは高速鉄道「LNER」の乗車券の予約から
- ヨークへの日帰り旅レポート
- 終わりに:行けなかったけどヨークの有名な観光スポット
まずは高速鉄道「LNER」の乗車券の予約から
まずは、キングスクロス駅からヨーク駅の乗車券を予約します。
ロンドンからスコットランドまで行ける高速鉄道「LNER」
LNERは「London North Eastern Railway」の略です。ロンドンのキングス・クロス駅を発着点にスコットランドまで繋がっています。この路線は総距離630キロメートルの長距離路線です。
ロンドン、ヨーク、エジンバラの位置関係
下の図は、ロンドンとヨーク、スコットランドのエジンバラの位置関係です。LNERを使えば、ロンドンを出発してヨークに立ち寄り、エジンバラまで行くこともできます。
但し、ロンドンからヨークまでは2時間、ヨークからエジンバラは2時間半かかります。
もし、この3都市をいずれも見たい場合は、最初にロンドンからエジンバラまで飛行機で飛んで、その後にエジンバラ⇒ヨーク⇒ロンドンをLNERで移動する。もしくは、ロンドン⇒ヨーク⇒エジンバラをLNERで移動して、帰りはエジンバラからロンドンまで飛行機で飛ぶのがオススメのルートです。
行きも帰りも電車移動だとさすがに疲れます。しかも、頻繁に携帯の電波が圏外になります(笑)
乗車券は前もってLNERの公式HPからの購入がおすすめ
乗車券は事前にLNERの公式HPから購入しておくことをオススメします。当日にキングスクロス駅で購入することもできますが、窓口が混雑している可能性や希望通りの列車に乗れない可能性があるため、おすすめできません。
- 乗車券の予約はこちら(LNER公式HP)
ご参考として、キングスクロスとヨークの乗車券を検索したスクリーンショットを載せておきます。なお、日本の新幹線と異なり、時間帯によって値段が異なりますので、ご注意ください。
また、日本の新幹線のグリーン車に相当する一等車(「1st class」)もありますが、車内は十分に綺麗ですので、裕福な方を除いて普通の乗車券で十分です。
ヨークへの日帰り旅レポート
さて、ヨークまでの乗車券も予約できたことですし、ここからは日帰りの旅レポートをつらつらと書いていきます。
まずはキングスクロス駅でハリーポッターの「9と3/4番線ホーム」を見る
キングスクロス駅といえばハリーポッターです。物語の中では、キングスクロス駅の9と3/4番線ホームからホグワーツ行の特急列車が出発していました。
この「9と3/4番線ホーム」のファン向け撮影スポットがキングスクロス駅の構内にあります。
「9と3/4番線ホーム」の場所・行き方
場所は、ハリーポッターの公式グッズショップの隣です。映画と異なり改札を通る前の場所ですので、ご注意ください。
なお、公式グッズショップの営業時間外はスーツケース等の荷物が撤去されていますので、時間にもご注意ください!
- 公式グッズショップ「The Harry Potter Shop at Platform 9¾」
- 場所:Floor G Kings Cross Station(クリックするとGoogle Mapが開きます)
- 営業時間:毎日営業、午前8時〜午後10時
LNERでヨークまでの電車旅
ハリーポッターショップを楽しんだ後は、ヨークまでの長旅です。ロンドン都心から30分離れるだけで景色がガラリと変わります。
車両は日立製作所により製造されたAZUMA(アズマ)
今回、ヨークまでの電車旅で乗車した車両ですが、「AZUMA(アズマ)」と言いまして、日本の日立製作所が製造したものです。
2019年5月より運行開始ということもあり、車内は日本の新幹線並の綺麗さ。
ちなみに最高時速は約200kmだそうで、日本の新幹線(確か最高300km)よりかは遅いようです。
ヨークに着いたら、城壁を眺めながらヨークミンスターへ
電車で2時間、ヨークに辿り着きました。街の至る所にある城壁を眺めながら、まずはヨーク・ミンスターへ向かいます。
この城壁ですが12世紀〜14世紀頃に築かれたもので、ヨークの市街をぐるりと囲んでいます。まるで中世の城下町に降り立った気分が味わえます。
イギリス最大のゴシック様式の教会「ヨークミンスター」
ヨークに来たら欠かすことのできない観光名所「ヨークミンスター」。その歴史は7世紀に遡りますが、現在の建物は12世紀から建築が始まり1472年に完成したとか。
イングランド国教会の大聖堂で、イングランド国教会ではカンタベリー大主教に次ぐ地位のよーく大主教が管理する国内で2番目に格式の高い教会となります。
その建物の堂々たる佇まいからして、圧巻の一言です。
地下の遺跡や展示も多くあり、私は1時間30分ぐらい滞在していました。
ヨーク・ミンスターの場所・行き方
ヨーク駅から徒歩10分です。夕方早い時間帯で閉まってしまうことと日曜の午前中は入館できない点にご注意ください。
- ヨーク・ミンスター(York Minster)
- 場所:Deangate, York YO1 7HH(クリックするとGoogle Mapが開きます)
- 営業時間
月曜〜土曜 午前9時30分〜午後4時
日曜 午後12時45分〜午後3時15分 - 公式HP
ハリーポッターの映画にも登場!ダイアゴン横丁「シャンブルズ通り」
ヨーク・ミンスターを見た後は、ハリーポッターの映画にも搭乗した「シャンブルズ通り(Shambles)」に行きました。ヨークミンスターから徒歩6分です。
映画そのままです。建物の傾き加減がなんとも特徴的です。この通りにはハリーポッターのグッズショップもありますので、ファンの方は必見です。
シャンブルズ通り(ダイアゴン横丁)の場所・行き方
- シャンブルズ通り(Shambles)
- 場所:York YO1 7LZ(クリックするとGoogle Mapが開きます)
ティータイムは「Bettys Cafe Tea Rooms」にて
お昼ごはんはシャンブルズ通りから徒歩4分の位置にある「Bettys Cafe Tea Rooms」にて。イギリスで紅茶好きなら知らない人はいない、1919年創業の老舗カフェ店です。
イギリスの北東部に6店舗のみでロンドンには未進出。私が行ったのは週末のお昼時だったこともあり、40分ぐらい並びました(汗)
ある程度の待ち時間は覚悟しておいたほうが良さそうです。
イギリスといったら「紅茶」、「アフタヌーンティー」です。
3段のケーキスタンドに載せられた華やかなスイーツとサンドイッチを堪能させて頂きました。見た目は軽食風で簡単に食べられそうですが、意外とお腹に溜まり、食べきれないかと焦りました(笑)
味は言わずもがなです。紅茶はもちろんのこと、スイーツも美味しかったです。
Bettys Cafe Tea Roomsの場所・行き方
- Bettys Café Tea Rooms
- 場所:6-8 St. Helen’s Square, York YO1 8QP(クリックするとGoogle Mapが開きます)
- 営業時間:午前9時〜午後5時30分
- 公式HP
ヨークと言えばチョコ!「ヨーク・チョコレート・ストーリー」
アフタヌーンティーを堪能した後は、観光を再開です。
次に訪れたのは先程のカフェから徒歩5分の位置にある「ヨーク・チョコレート・ストーリー(York’s Chocolate Story)」。
ヨークは「チョコレートの街」と呼ばれるほど、様々なチョコレート菓子を世に送り出しています。
ちなみに「キットカット」はスイスのネスレが製造するチョコレート菓子ですが、元々はヨークにあったお菓子会社「ロントリー(Rowntree’s)」が開発したものです。
そんなヨークのチョコレート製造の歴史が楽しめるのが「ヨーク・チョコレート・ストーリー」。
ガイドツアーもありますが、店内はカフェ兼ショップになっており、チョコ菓子も売っています。
私は時間がなかったので、お菓子をお土産に購入しました。
ヨーク・チョコレート・ストーリーの場所・行き方
シャンブルズ通りから徒歩3分です。
- York’s Chocolate Story
- 場所:3-4 King’s Sq, York YO1 7LD(クリックするとGoogle Mapが開きます)
- 営業時間
月曜〜金曜 午前11時〜午後4時
土曜 午前10時30分〜午後4時30分
日曜 正午12時〜午後4時 - 公式HP:http://www.yorkschocolatestory.com/
中世の時代の名残「クリフォーズ・タワー」
ここからは、食べ物関係から離れて歴史系の観光スポットです。まずは、シャンブルズ通りから徒歩10分で行ける「クリフォーズ・タワー」。
13世紀にヘンリー3世により造られた塔です。小高い丘の上にそびえ立ち、市街を一望可能。
但し、中に入るためには入館料が必要です。私達は「お金を払って登るほど!?」と思い、今回は外観を眺めるだけで断念しました。
クリフォーズタワーの場所・行き方
- Clifford’s Tower
- 場所:Tower St, York YO1 9SA(クリックするとGoogle Mapが開きます)
- 営業時間:毎日営業、午前10時〜午後6時
- 公式HP
ヨーク・キャッスル博物館
クリフォーズタワーの横には「ヨーク・キャッスル博物館」があります。予約することなく当日受付で待ち時間なしで入れました。
ただ、オンラインで予約した方が安いので、オンラインで予約してから向かうのがおすすめ!オンライン予約は公式HPから行えます。
写真撮影はOKですがHPへの掲載は厳しかったため写真は外観のみ。昔の刑務所時代の名残や17世紀から19世紀頃まで使われた家具や衣服等が展示されています。
実際に街が造られており、蝋人形が当時の生活様式を再現!なかなか見応えありました。
ヨーク・キャッスル博物館の場所・行き方
- York Castle Museum
- 場所:Tower St, York YO1 9RY(クリックするとGoogle Mapが開きます)
- 営業時間
月曜:午前11時〜午後5時
火曜〜日曜:午前10時〜午後5時 - 公式HP
最後にウーズ川を眺めて帰宅の途に
最後にウーズ川を眺めながらヨーク駅に向かいました。
それにしてもヨークは本当に美しい街ですね。
城壁が中世時代を想起させてくれますし、川からの街の眺めも最高です。ウーズ川沿いにたくさんのレストランやカフェがありますので、そこから川を眺めるのも一つの観光の醍醐味だと思います。
終わりに:行けなかったけどヨークの有名な観光スポット
急遽思い立った「ロンドンからのヨーク日帰り旅行」でしたが、思っていた以上に楽しめました。日帰り旅行ということもあり観光スポットは限られてしまいました。
今回、カバーできなかった観光スポットをご紹介します。
国立鉄道博物館
まずは「国立鉄道博物館」。世界最大級の大きさを誇る鉄道をテーマにした博物館です。100両を超える機関車と200両の貨車・客車、合計で300両の列車が展示されています。
ヨーク駅から徒歩5分ですし、ぜひ、候補の1つに加えてもらえればと思います。
なお、入場料は無料ですし、事前に公式HPから予約が必要ですので、お忘れなく!!!
国立鉄道博物館の場所・行き方
- National Railway Museum York
- 場所:Leeman Rd, York YO26 4XJ(クリックするとGoogle Mapが開きます)
- 営業時間 午前10時〜午後5時(月曜・火曜は休館日)
- 公式HP
ヨークシャー博物館
次に「ヨークシャー博物館」です。ヨークシャー地方から出土した遺物等が展示されている博物館です。例えば、「お墓から出土した女性の髪束(3から4世紀頃)」なんて珍しい出土品も展示されています。
考古学好きな方は必見の博物館です。なお、公式HPより事前に入館予約ができますので、行っておくことをおすすめします。
ヨークシャー博物館の場所・行き方
- Yorkshire Museum
- 場所:Museum Gardens, Museum Street, York YO1 7FR
(クリックするとGoogle Mapが開きます) - 営業時間 午前11時〜午後5時
- 公式HP
番外編:サウナが楽しめる現地のホテル「The Grand York」
実は今回の日帰り旅、我が家では2泊3日の旅行も選択肢に挙がっていました。結局、今回は日帰り旅行にしてしまいましたが、当初宿泊予定だったホテルがこちら「The Grand York」。
なんと「5つ星ホテル」です。ヨーク駅から徒歩10分弱の好立地です。加えて、このブログの読者の方には嬉しいサウナ施設付きです。
すごく雰囲気が良さそうで最後まで悩んだのですが、我が家では「さすがに5つ星ホテルは高いよねっ(汗)」今回の宿泊は泣く泣く断念しました。
なお、スパ施設は貸切りになっているようで、事前の予約が必須です。ご注意ください。
(公式HPより)
5つ星ホテル「The Grand York」の場所・行き方
- The Grand York
- 場所:Station Rise, York YO1 6GD
(クリックするとGoogle Mapが開きます) - 公式HP
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