ロンドンで２番目に大きな空港であるガトウィック空港（Gatwick Airport、LGW）への市内からの行き方を詳しく説明します。
- ガトウィック・エクスプレスを使えば良いんでしょ！
- 乗車券はどこで買えば良いの？
こんな疑問をお持ちの方は是非、本記事を読んでいただけたらと思います。
- おすすめのアクセス手段はナショナルレール（サザン鉄道、テムズリンク）！
- 最速のガトウィック・エクスプレスとの乗車時間は大きく変わらず、市内からの所要時間は35分〜50分！
- タッチ決済に対応したクレジットカードがあれば乗車券の購入は不要です！
ガトウィック空港：イージージェットを始めとする格安航空会社（LCC）が集結
ガトウィック空港（Gatwick Airport）はロンドンで2番目の大きさを誇る空港です。2023年には4,000万人を超える乗客が利用しており、世界でも最大規模のヒースロー空港の利用者の約半数に相当します。
非常に多くの人が利用する一方、ガトウィック空港で通常使える滑走路は1つしかなく、ターミナルも北ターミナルと南ターミナルの2つだけ。そのため、世界で最も効率的な運営を行っている空港と呼ばれることもあります。
引用元：ガトウィック空港公式サイト
多くの格安航空会社（LCC）が利用
ガトウィック空港は多くの格安航空会社（LCC）が使用しています。特にイージージェットが多く、2023年は1,900万人がイージージェットを利用しており、全体の約半分を占めました。私もガトウィック空港を利用する時はイージージェットかライアンエアーのどちらの時が多いです。
- イージージェット
- ライアンエアー
- ウィズエアー
- ブエリング航空、等
北ターミナルと南ターミナルの間は自動運転の無料モノレールで移動
ガトウィック空港では、電車は南ターミナルまでしか繋がっていません。北ターミナルに移動する場合は南ターミナルの駅で降りて、自動運転の無料モノレールを使います。モノレールの所要時間は5分程度です。ターミナル自体も広くないため、ヒースロー空港ほど歩かずに移動できる点がメリットです。
ロンドン市内からガトウィック空港へのアクセス、行き方
ロンドン市内からガトウィック空港へのアクセス方法は次の４つです。
おすすめはナショナルレールでの移動です。ガトウィック・エクスプレスよりも乗車料金が安いにも関わらず、タッチ決済に対応したクレジットカードがあれば、事前の乗車券の購入や予約は不要です。つまり、日本のSuicaのように乗車できます。
- ナショナルレール（サザン鉄道、テムズリンク）
- ガトウィック・エクスプレス
- バス（ナショナル・エクスプレス）
- タクシー
| 移動手段 | 決済 | 乗車料金 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| ナショナルレール | タッチ決済 | £10.10 / £18.40 * | 35分〜50分 |
| ナショナルレール | オンラインで購入 | £20.40〜 | 35分〜50分 |
| ガトウィック・エクスプレス | タッチ決済 | £22.90 | 30分 |
| ガトウィック・エクスプレス | オンラインで購入 | £20.50 | 30分 |
| ナショナル・エクスプレス | オンラインで購入 | £10.50〜 | 80分 |
| タクシー | その場で支払い | £50〜100 | 60分〜80分 |
| * オンピーク時間帯（月曜〜金曜：6時30分〜9時30分と16時00分〜19時00分）は£18.40、その他の時間帯は£10.10 | |||
ナショナルレール（National Rail）
ナショナルレールは英国全土を走る民間鉄道の名称で、ロンドン市内とガトウィック空港の間はサザン鉄道（Southern Railway）とテムズリンク（Thames Link）が運行しています。所要時間は35分〜50分で、ロンドン市内方面への移動であれば、タッチ決済に対応したクレジットカードやオイスターカードがあれば、乗車券を購入する必要はありません。
サザン鉄道とテムズリンクのどちらに乗るべきかは目的地により異なります。
- Clapham Junction（クラッパム・ジャンクション）
- London Victoria（ロンドン・ヴィクトリア）
- London Bridge（ロンドン・ブリッジ）
- Farringdon（ファーリンドン）
- London King’s Cross（キングス・クロス）
ロンドン市内とガトウィック空港までの区間はオイスターカードやタッチ決済に対応
ロンドン市内とガトウィック空港までの区間はオイスターカードやクレジットカードのタッチ決済に対応しています。従って、乗車券を事前に購入せずとも改札にカードをタッチするだけで乗車できます。
ただし、ロンドン市内ではなくて反対側、つまりクローリー（Crawley）やBrighton（ブライトン）へ移動する場合は、乗車券の購入が必要です。オイスターカードの区間を外れ、クレジットカードのタッチ決済も使えないためです。
ガトウィック・エクスプレス（Gatwick Express）
ガトウィック・エクスプレスは、ガトウィック空港とロンドン・ヴィクトリア駅を約30分で結ぶ特急電車です。タッチ決済にも対応していて所要時間は最も短くて済みますが、値段が高いのがデメリットです。コストパフォーマンスが悪く、私は基本的にガトウィックエクスプレスを使っていません。
なお、ガトウィック・エクスプレスもオイスターカードやクレジットカードのタッチ決済で乗車可能です。タッチ決済の場合の料金は公式サイトでルート検索した際に表示されます。また、ロンドン市交通局のSingle fare finderより検索することもできます。ただし、ガトウィックエクスプレスは公式サイトより事前に購入した方が料金が安いことが多いです。
公式サイト：ガトウィック・エクスプレス
ナショナル・エクスプレス（National Express）
イギリス最大手の長距離バス会社です。ロンドン市内とガトウィック空港の間もバスが運行しており、乗車料金は£7からと激安です。ただし、次の理由から、おすすめできません。
- 電車よりも乗車時間が長い
- 乗車料金は乗車日に近づくほど料金が高くなり、結局は鉄道とあまり変わらない
公式サイト：ナショナル・エクスプレス
タクシー
時間帯や道路の混雑状況によって異なりますが、タクシーやライドシェアを利用すると、ロンドン市内までの乗車料金は50ポンド〜100ポンドです。
明らかに料金が高いため、鉄道やバスがストライキで動いていない場合にしか使いません。なお、ストライキが起きている場合は、事前の配車が可能なハイヤー業者を前もって予約しておきましょう。私がお勧めするハイヤーは次の2社です。
どちらのタクシー会社も何度も使ったことがありますが、スムーズに空港とロンドン市内を移動できました。
ナショナルレール：ロンドン市内からガトウィック空港への行き方
ナショナルレール（サザン鉄道、テムズリンク）による、ロンドン・ヴィクトリア駅（London Victoria Station）からガトウィック空港への行き方を紹介します。
ナショナルレールはキャッシュレス決済に対応
まず、ガトウィック空港までのナショナルレール（サザン鉄道、テムズリンク）は、タッチ決済に対応しています。クレジットカードを自動改札にタッチするだけで乗車できます。したがって、次の決済手段をもっている場合は、乗車券を購入することなく乗車することができます。
- タッチ決済対応のクレジットカード（アメックス、マスター、VISA）
- ロンドン地下鉄のオイスターカード
- Apple PayやGoogle Payに対応したモバイル端末（iPhoneやAndroid、Apple Watch）
利用条件はロンドンの地下鉄（underground）と同じです。
ヴィクトリア駅からガトウィック空港までのアクセス、行き方
ナショナルレールに乗ってから降りるまで、順を追って説明していきます。
ナショナルレールのプラットホームに進む
ロンドン・ヴィクトリア駅についたら、ナショナルレールのプラットホームを目指します。赤いナショナルレールのマークが目印です。
ナショナルレールの改札を通る
イギリスでは日本と同じく、乗車時と降車時に改札を通ります。タッチ決済の方は、黄色のカードリーダーにカードや端末をタッチすると「ピッ！」という音とともにドアが開きます。乗車券をオンライン購入した方や券売機で購入した方は、QRコードを右下のリーダーにかざします。
自由席で座席指定なし
日本のグリーン車に相当する「ファーストクラスチケット（1st class ticket）」を購入した方を除き、座席は自由席です。サザン鉄道、テムズリンクともに車内は清掃が行き届いており清潔な状態が保たれていました。
ガトウィック空港駅で降車、改札を通る
「Gatwick Airport railway station」に着いたら電車を降ります。
南ターミナルに到着しますので、北ターミナルを使う方は、そのまま案内に従って移動すると、両ターミナルを接続する無料のモノレール乗り場にたどり着きます。
イギリスで電車に乗るなら知っておきたい英語表現
知っておきたい電車関連のイギリス英語をまとめました。
日本人はアメリカ英語を学習しますので、特にTubeとかLift、Carriageは聞き慣れない単語だと思います。
- Underground、Tube：ロンドン地下鉄
- Overground：地上の近距離鉄道
- TfL（Transport of London）：ロンドン交通局
- Way out：出口
- Lift：エレベーター
- Escalator：エスカレーター
- Fare：電車運賃
- Commuter：通勤者
- Carriage：車両
- Ticket inspector：有効なチケットを所持しているか調べる駅の係員
ガトウィック空港のラウンジ
ガトウィック空港には、北ターミナルに６つ、南ターミナルに５つのラウンジがあります。
いずれもラウンジの場所は全て出発エリア（荷物検査や保安検査後のエリア）です。
従って、北ターミナルで出発する人が南ターミナルのラウンジは使えません。
プライオリティパスが使えるラウンジが8つあります。
北ターミナル
- Emirates Lounge（エミレーツ航空のラウンジ）
- No1 Lounge Gatwick（プライオリティパス利用可）
- The Gateway（プライオリティパス利用可）
- Clubrooms Gatwick North（プライオリティパス利用可）
- Plaza Premium Lounge（プライオリティパス利用可）
- Roam Freely Lounge（O2とVirgin Media回線の利用者が使えるラウンジ）
南ターミナル
- British Airways（ブリティッシュエアウェイズのラウンジ）
- No1 Lounge Gatwick（プライオリティパス利用可）
- My Lounge（プライオリティパス利用可）
- Club Aspire Lounge（プライオリティパス利用可）
- Clubrooms Gatwick South（プライオリティパス利用可）
コメント