世界でも有数の美しいお城、貴婦人の城として知られているイギリスのリーズ城(Leeds Castle)。重い腰を上げて訪れてきました!湖に浮かぶお城がとってもおしゃれ!そして様々な種類の鳥が住む広いお庭、巨大迷路と見どころがたくさんありました。おすすめです。
- リーズ城は公共交通機関でも行けるけど、電車が1時間に1本しかないため、出発時間に要注意!
- 見どころの1つである巨大迷路はゴールまで20分ほどは必要な本格仕様です!
- 子供も楽しめるアレスチックやパターゴルフもあり、家族連れにもおすすめです!
リーズ城の公式HPはこちらです。
リーズ城への行き方
リーズ城はロンドンの南東に位置するケント州にあります。
おすすめの移動手段は車でのアクセスですが、電車とバスを使ってもリーズ城へ行けます。特に、オンシーズン(7月〜9月)は最寄駅から専用のシャトルバスが出ていて公式サイトより予約可能だそうです。
今回、私はオフシーズンにロンドンから公共交通機関(電車とバス)を使って訪れました。
電車でのリーズ城への行き方
いくつかのルートがありますが、私はロンドンのチャリングクロス駅(Charing Cross Station)からSoutheastern鉄道を使ってメードストーン東駅(Maidstone East Station)まで電車で約1時間、そこからバス(10X)を使って約30分のルートでリーズ城へ行きました。
観光客にとって最もメジャーな行き方が電車とバスを使った移動手段だと思います。ただし、電車、バスともに1時間に1本程度の運行頻度のため、出発時間には注意が必要です。事前にGoogle Mapを使ってしっかりとルート検索し、計画を立てることをお勧めします。
メードストーン東駅からリーズ城までのバス(10X)を使った行き方
メードストーン東駅(Maidstone East Station)からは、Stagecoachの路線バスを使って移動します。路線番号は10Xです。
乗車券はStagecoachのスマホアプリを通じて購入できるほか、バスの車内で購入することもできます。私たちはバスの車内で運転手に行き先を告げて、タッチ決済に対応したクレジットカードを使って購入しました。なお、ロンドンではないのでオイスターカード(Oyster card)は使えません。
リーズ城に最も近いバス停はLeeds Castle groundsです。Google Mapは1つ前のGreat Danes Hotelで降車するルートが表示されますが、Leeds Castle groundsで降りるのがベストです。
バスは1時間に1本の運行頻度で時間帯によってはLeeds Castle groundsに停車しません。そのため、訪問前にStagecoachの下のページで10Xのタイムテーブルを調べておくことを強くおすすめします。
公式HP案内の最寄駅からのタクシーや徒歩を使ったアクセスはおすすめできない
リーズ城の公式HPでは、ホリングボーン駅(Hollingbourne)からタクシーで5分、徒歩で30分から40分ほどでアクセスできるとの案内があります。
しかし、このアクセス手段はお勧めできません。ホリングボーン駅(Hollingbourne)は周りに何もない駅で、コンビニや売店、カフェなどは見当たりません。また、タクシーについてはウーバー(Uber)も捕まりませんでした。確かに徒歩で30分ほどでしたが、車の多い大通りを横切ったりする場面もあり、個人的にはおすすめしません。
車でのアクセスは駐車場が無料
もしレンタカーでの移動を考えているなら、M20号線を利用してロンドンから1時間ほどでリーズ城に到着できます。リーズ城には広大な駐車場が完備されており、無料で利用できます。
今回は電車とバスを使ってリーズ城へ行きましたが、ロンドンの周辺にある他のお城と比べると公共交通機関でのアクセスは不便です。次に訪れる機会があったら、私は車を使うと思います。
リーズ城の入場券
リーズ城の入場券は公式HPより事前に購入するのが便利です。事前に購入することで待ち時間を減らし、スムーズに入場できます。また、当日に受付で購入することも可能です。私たちは車を使わずにリーズ城を訪れるとチケットが2割引になるグリーントラベルというキャンペーン中だったため、当日に受付で入場券を購入しました。
なお、リーズ城の入場券は次の2種類があります。
両者の違いは、Ultimate Explorer Ticketにはパターゴルフの利用券と6回分のフェリーと園内バスの乗車券が含まれていることです。ただ、Explorer Ticketを購入した場合でもパターゴルフは£3、フェリーや園内バスも£1.5で乗車できます。したがって、基本的にはExplorer Ticketを購入して必要に応じてパターゴルフや園内バスの乗車券を購入するのがおすすめです。
リーズ城の観光の見どころ
総じて、リーズ城を観光するなら3時間〜4時間は確保するのが理想的です。庭園の散策に1〜2時間、城内の見学に1時間程度、迷路などのアクティビティに1時間を見積もると、充実した時間を過ごせます。ツアーで2時間の滞在時間を設定しているところが多いですが、全体を見て回るには2時間は少ないと感じました。
基本的な観光の流れ
リーズ城の観光は、主に場内の見学と広い庭園の散策の2つに分かれます。それぞれのアクティビティに必要な時間やおすすめの順序を意識することで、より満足度の高い観光が楽しめます。
- 城内の見学(1時間):リーズ城の内部には、中世からルネサンス時代にかけての歴史的な調度品や部屋が再現されており、訪問者を過去へと誘います。特に「ヘンリー8世の宴会場」や「女王の寝室」は必見です。豪華な調度品に囲まれながら、当時の生活を想像するのはとても楽しいひとときでした。
- 庭園と迷路の散策(1〜2時間):城を取り囲む500エーカーの敷地には美しい庭園や迷路が広がっています。特に「クルペッパー・ガーデン」は、四季折々の花々が彩るカントリーガーデンで、散策するだけで心が癒されました。迷路も家族連れに人気で、その中心には隠された洞窟があり、迷路をクリアする楽しみがありました。私も迷路を挑戦し、洞窟を見つけたときの喜びは子供の頃に戻ったような気分でした。
お庭の散策から観光スタート
入り口で入場券を購入して入場ゲートを潜ると広大なお庭の散策から始まります。リーズ城の敷地面積は500エーカー、東京ドーム43個分です。そのため、入場ゲートを潜ってお城に辿り着くだけで20分ぐらい歩きました。
とても広大なお庭ですが、手入れが行き届いており、花々の美しさや池の清潔さから施設側の細やかな管理が感じられます。園内の至る所に小さな池や川が流れているのですが、水がとっても綺麗で驚きました。ロンドンのテムズ川とは大違いです。こんな綺麗な小川を眺めているだけでも心が癒されます。
また、リーズ城は多種多様な水鳥が生息していることでも有名です。私が訪れた時は鴨が多く、人間に警戒心を持っていないのか、人間に向かってくるほどでした。
観光のメイン:リーズ城
20分ほどお庭を散策すると、観光のメインであるリーズ城に辿り着きます。その壮大な外観に圧倒される瞬間は、散策の疲れを忘れさせてくれるほどの感動があります。リーズ城の歴史はとっても古く、その始まりは9世紀に遡ります。その後、12世紀にはノルマン人によって石造りの城が建てられ、エドワード1世が城を王室の居城としました。以降、6人の王妃が住む「王妃の城」として知られるようになり、イギリス王室に深く関わる場所となりました。
リーズ城は、もともと王室所有のお城でしたが、1920年代にアメリカ出身のレディ・バイリーに売却されました。したがって、民間の人が別荘として住んでいたお城という目線で見学すると、その豪華な暮らしぶりにうっとりすること間違いなしです。
エドワード1世
エドワード1世はリーズ城を妻エレノア・オブ・カスティルのために建てたことで知られています。彼の愛情が込められたこの城は、その後も王室の居城として栄えました。エレノアのために作られた美しい部屋や庭園は、訪問者に歴史的なロマンスを感じさせてくれます。
ヘンリー8世とキャサリン・オブ・アラゴンの城
イギリス王室で最も有名な王様と言っても過言ではないのがヘンリー8世です。ヘンリー8世といえば、妻を6人も取っ替え引っ替えした王様として有名で、イギリスにおけるキリスト教の宗派をカトリックからプロテスタントに変えた人としても有名です。彼は最初の妻キャサリン・オブ・アラゴンのために城をさらに豪華に改築し、王室の離宮として利用しました。
ちなみにヘンリー8世といえば、ロンドン郊外にあるハンプトンコートパレスも観光スポットとしてお勧めです。
城内を見学した後はレストランで昼食
リーズ城の近くにレストランがあります。私たちはここで昼食を食べました。なお、ロンドン市内と比べて価格もリーズナブルでしたのでお勧めです。城の雰囲気を楽しみながらの食事は特別で、食べ物も美味しかったです。
大人でも本格的に楽しめる巨大迷路
昼食を食べた後は、リーズ城の観光の見どころのもう1つ、迷路を楽しみました。生け垣で作られた迷路は、家族連れや子供たちに特に好評で、迷路をクリアするとその中心には「洞窟(Grotto)」が待っています。
この迷路の平均クリア時間は20分だそうです。大人でも本当に楽しめるほど本格的な作りとなっていて、私たちはクリアに30分も使ってしまいました。ハリーポッターの映画を思わせるような生垣で作られた狭い迷路は雰囲気が抜群です。
バードセンター
リーズ城にはフクロウや鷹を飼育している猛禽類センターがあり、無料で見学できます。フクロウは夜行性ですので眠そうにしていましたが、多種多様なフクロウが見られて大満足でした。ぜひ、訪れてみることをお勧めします。
パターゴルフ
園内にリーズ城を模したパターゴルフが楽しめるエリアがあります。プレイ料金は1人£3です。今回は時間がなくて楽しめませんでしたが、次に訪れたときはパターゴルフもやってみたいと思います。
家族連れにおすすめのアスレチック
子供連れにお勧めしたいのがアスレチックエリア。6歳以下の子供向けに設計されたアスレチックで、多くの子供で賑わっていました。子供たちが楽しそうに遊ぶ姿を見て、家族連れにはとても良いスポットだと感じました。
園内バスとフェリー
リーズ城は広大な敷地を有しているため、帰りは園内バスとフェリーを使って入り口まで戻りました。園内バスとフェリーは敷地内の異なる景観を楽しむのに最適で、乗車料金は1回あたり£1.5です。タッチ決済対応のクレジットカードが必要なので、事前に準備しておくと安心です。どちらも乗車時に1回あたり£1.5を支払って乗車できます。なお、現金での支払いは不可で、タッチ決済に対応したクレジットカードで支払う必要があるのでご注意ください。
バスに乗りながら見える風景はまた違った角度で城や庭園を楽しむことができ、とても良い締めくくりとなりました。
コメント