ロンドンのおすすめサウナ、今回は西ロンドンにあるBanya No.1 Chiswick(バーニャ・ナンバー1)に行ってきました。ロシアの伝統的なバーニャが体験できるこの施設は、サウナが熱々で水風呂は冷え冷え。まさに、体も心もリフレッシュできる素晴らしい施設でした。
- 男女混浴の日は水着の着用が必須、男女別の日は水着の着用が任意!
- 大きなサウナが1つ、ウィスキング時に行われるロウリュは、ロンドン内でも屈指の熱さ!
- 水風呂は水温はなんと8度!冷たさが心地よく最高のリラックスが得られること間違いなし!
ロンドンにはChiswick店とHoxton店の2店舗があり、今回はChiswick店について詳しくご紹介します。Banya No.1のHoxton店や他のロンドンのサウナ施設についても、ぜひ以下の記事をご覧ください。
ロシアのサウナ文化:バーニャ
サウナと言えばフィンランドが有名ですが、ロシアにも同様の文化があり、それが「バーニャ」と呼ばれています。ロシアのバーニャもフィンランドのサウナと同じく、中温で湿度が高いのが特徴です。
Banya No.1のスタッフによれば、フィンランド式サウナより少しだけ温度が低いものの、湿度がさらに高いのがバーニャの特徴だそうです。ドライサウナに慣れた日本人から見ると、フィンランド式サウナもバーニャも湿度が高いですが、確かにバーニャの方がさらに湿度が高いという印象を受けています。
ロシアのバーニャもロウリュが可能
ロシアのバーニャは、フィンランドのサウナと同様に「ロウリュ」が可能です。ロウリュとは、サウナストーブに水をかけることで水蒸気を発生させ、室内の湿度を高める技法です。この蒸気がサウナ室を包み込み、体全体をじっくりと温めます。日本のドライサウナとは異なり、湿度が高いことでより深いリラクゼーションが得られるのが魅力です。
ウィスキングも本格的に体験可能
日本でも最近人気を集めている「ヴィヒタ」を使用したウィスキング。これは、白樺の枝でできたヴィヒタを使い、体を叩いたり撫でたりするマッサージの一種で、血行促進やデトックス効果が期待できます。ロシアのバーニャでも、このウィスキングは日常的に行われており、バーニャ体験をさらに豊かにしてくれます。
ロシアのバーニャではアウフグースは行われない
ドイツ発祥の「アウフグース」は、サウナストーブに水をかけた後、タオルで蒸気を仰いで熱波を体に送る技法ですが、ロシアのバーニャでは一般的に行われません。
その代わりに、ウィスキングが主流で、熱さとリラクゼーションを楽しむことができます。
ロシアバーニャ:Banya No.1(バーニャ No.1) Chiswick
今回訪れたのは、ロンドン西部の閑静なエリア、ChiswickにあるBanya No.1。落ち着いた雰囲気の中で、ロシア伝統のバーニャをじっくり堪能することができました。
場所・住所
住所:404-406 Chiswick High Rd, Chiswick, London W4 5TF
(クリックするとGoogle Mapが開きます)
近くに路上駐車場もありますが、混雑していることが多いため、公共交通機関の利用がおすすめです。地下鉄の駅から徒歩3分、お店の目の前にバス停もありロケーションは抜群です。
営業日・営業時間
- 午前9時30分〜午後22時30分、毎日営業
- 但し、火曜は男性限定、水曜は女性限定の日となっています。
2024年8月時点の情報です。臨時休業や営業時間が変更されることもあるため、訪問される場合は、事前に公式HPにてご確認ください。
利用料金:サウナだけなら「ENTRY ONLY」チケットで十分
Banya No.1では、様々なプランが提供されていますが、サウナだけを楽しみたい方には「ENTRY ONLY」チケットがおすすめです。このチケットで、3時間の滞在が可能です。公式HPから事前に購入する必要があります。
持ち物:ビーチサンダルとタオルは必須!水着は日によって異なる
BanyaNo.1では、男女混合の日は水着着用が必須です。一方で、「女性オンリー」か「男性オンリー」の日は、水着を着ても良いし、着なくても良いことになっています。
なお、ビーチサンダルは持っていきましょう。室内の施設ですのでサンダルがなくても歩き回れますが、一応、持っていくことをお勧めします。なお、受付で購入もできます。
バスタオルは身体を拭くためのものがあれば十分です。サウナ室でお尻に敷くためのバスタオルは受付で渡されます。そのほか、サウナハットも受付で無料レンタルできます。
体験談:ロシア式バーニャ施設、Banya No.1で整う!
さて、ここからが本題です。実際にBanya No.1のサウナに入ってみて、その素晴らしさを実感しました。正直言って、「さいっこうに整える!」の一言です。ロンドンでここまで本格的なサウナを体験できるとは思ってもみませんでした。
受付でタオルをサウナハットを借りる
受付でチェックインを済ませると、大きなバスタオルとサウナハットが渡されます。サウナハットは、頭部を熱から守るための重要なアイテムで、熱がこもりやすい頭をしっかりと保護してくれます。特にこの施設のサウナは非常に熱いので、サウナハットの着用は必須です。
サウナ室は曇るほどの高温多湿!
お店に写真撮影の許可をもらったので、いくつか写真ありでご紹介します。
サウナ室に一歩足を踏み入れると、まず感じるのはその湿度の高さ。特にウィスキングが行われた後のサウナ室はまるで霧がかかったように曇っており、驚きました。部屋の前のプレートには「Sauna」ではなくて「Steam Room」と記載されています。そう、ここはサウナではなく高温のスチームサウナです。
ラドルで水45杯の強烈なロウリュ
Banya No.1のロウリュは、スタッフが行います。特定の時間に行われるわけではなく、スタッフの判断で行われるため、ロウリュが始まると室内は一瞬で蒸気に包まれます。私が体験した時は、スタッフがラドルで45杯もの水をサウナストーブにかけていました。
しかも、音が「ジュワ~!」ではなく、「ジュワッ!」「ジュワッ!」と即座に水蒸気に変わる様子が、非常に印象的です。最上段に座っていた私には、耳が痛くなるほどの熱気が一気に押し寄せ、思わず逃げ出してしまうほどの強烈さでした。サウナハットをかぶっていなかったら、さらに耐え難かったことでしょう。
最近では、最上段は熱すぎて魔界と化すため、スタッフから最上段には座らないように注意されることもあるぐらいです。このロウリュは、個人的に一番好きなロウリュです。まさに、サウナの醍醐味を存分に味わえる瞬間であり、心身ともにリフレッシュするには最適です。この熱さは病みつきになること間違いなしです。
ウィスキングでさらに深いリラックスを
サウナ室内で行われる「ウィスキング」も、この施設の特徴的なサービスです。ヴィヒタという白樺の枝を使って、全身を叩いたり撫でたりすることで、血行を促進し、筋肉の緊張をほぐします。ウィスキングが始まると、サウナストーブに再び大量の水がかけられ、サウナ室内は再び蒸気で満たされます。
このウィスキングは、受けている人だけでなく、周囲にいる人にも影響を与えるほどの効果があります。蒸気がサウナ室全体に広がり、まるで自分も一緒に癒されているかのような感覚に包まれます。一石二鳥とはまさにこのことです。
バケツを使った滝修行スタイルの水シャワー
サウナでしっかりと体を温めた後は、お楽しみの水シャワーです。こちらの「Banya No.1」では、バケツを使った滝修行スタイルのシャワーが設置されています。このスタイルは、日本でも最近人気が高まっており、その冷たい水が一気に体を冷やしてくれます。
私がロンドンのサウナでこのスタイルを体験できるとは思ってもいなかったので、驚きとともにその爽快感を楽しみました。このシャワーのスタイルですが、正式名称はbucket showerだそうです。
6.7度の激冷え水風呂で「最高の整い」へ
サウナーにとって重要な水風呂です。こちらの「Banya No.1」では冷え冷えの水風呂が用意されており、日によって多少の違いはあるものの、私が訪れたときの水温は6.7度!キンキンに冷えた水風呂で「最高の整いタイム」を味わえました。
疲れたらボックス席で休憩し、ロシア料理を楽しむ
熱々のサウナと冷え冷えの水風呂による温冷交代浴を楽しんだ後は、リラックスタイムです。
こちらの施設では外気浴はできないものの、専用のボックス席が用意されており、そちらで休むことができます。このボックス席ですが、お水はもちろん、アルコールやソフトドリンク、更にはロシア料理の注文もできます。
サウナと直結しており、水着のままでOKです。タオルを敷いて、そのままお座りください。なお、最初から水分補給用のお水が置かれており、これは無料で飲むことができます。
終わりに:ロンドンでもサウナに入りたいヘビーサウナーにおすすめです
いかがでしたでしょうか。いきなりロンドンに赴任になってサウナから離れてしまったサウナーの皆さま、こちらのロシア式バーニャ「BanyaNo.1」で久々に日本にいた時のサウナでのリフレッシュを味わってみてはいかがでしょうか。
私は、今回サウナだけ楽しめる「ENTRY ONLY」チケットで入りましたが、次回はマッサージとかウィスキングありのコースにしてみようかと思っています。
特にウィスキングは間近で見ましたが、かなり本格的でした。熱々のサウナでかなり強烈にヴィヒタを叩きつけており、すごいリフレッシュを味わえそうです。
ちなみに、今回紹介した「Banya No.1」以外にもロシア式バーニャはいくつかあります。例えば、バッキンガム宮殿近くにある「The Bath House」もおすすめです。
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