「ミュンヘンの電車やバスの乗り方は?」
「電車やバスの料金やチケットの買い方は?」
「スマホアプリやクレジットカードで買える?」
ミュンヘンはドイツの南部に位置するバイエルン州の中心都市。オクターバーフェストやクリスマスマーケット等の大きなお祭りが開催されることで有名です。
ここでは、ミュンヘンの電車やバスの使い方を詳しく解説します。
- ミュンヘン市内の電車やバス、トラムの切符(チケット)は全て共通!
- MVVアプリを使うとスマホでも切符が買える!
- 観光におすすめの乗車券は、1日乗車券や観光スポットの割引も付いたミュンヘンカード!
ミュンヘン:公共交通機関を使う時のポイント
ミュンヘンの公共交通機関を利用する際のポイントを紹介します。
バスや電車、トラムは乗車券が共通!
ミュンヘンの観光で使う公共交通機関は主に次の3つです。それぞれの乗車券は共通で、地下鉄の駅で購入したチケットはバスやトラムでも使えます。
電車(Sバーン、Uバーン)
ミュンヘンの電車は、地上を走るSバーン(近郊列車)と地下を走るUバーン(地下鉄)に分かれます。ミュンヘンはドイツの中でも大きな都市で電車網が張り巡らされています。観光ではどちらも頻繁に利用することになります。
なお、電車の車内に券売機は設置されていないため、駅の入り口やプラットホームで事前に乗車券を購入する必要があります。
バス
ミュンヘンのバスは電車よりも路線が多く、市内のほとんどの場所に停留所があります。
なお、電車と異なり、バスは原則として全ての車内に券売機が設置されており、乗車後に乗車券の購入が可能です。クレジットカードやタッチ決済に対応しています。
トラム
ミュンヘン市内を走る路面電車(トラム)です。観光中によく見かけますが、使用頻度は少ないかもしれません。トラムも車内に券売機があります。
電車やバスの料金の調べ方
ミュンヘンの電車やバス、トラムの料金の調べ方を紹介します。
ゾーンの移動に応じて料金が決定
ミュンヘン市内は、中心部から郊外に向かってゾーンMとゾーン1から6に分かれていて、各ゾーンの移動に応じて乗車料金が決まります。
観光スポットの多くはゾーンMにありますが、ミュンヘン国際空港はゾーン5に位置します。従って、空港から市内に電車で移動する場合は、ゾーンM1からゾーン5の区間の乗車券が必要となります。
料金を調べるならスマホのMVVアプリ
ミュンヘンを観光するならMVVアプリは必須です。行き先を入力すると、最短ルートと移動ゾーンが表示されます。バス停や駅名ではなく、観光スポット名でも検索可能です。さらに、乗車券も購入できる便利なアプリです。
乗車券(チケット)は有効化が必要
ドイツでは改札がないため、乗車券(チケット)にタイムスタンプを押す必要があります。これは有効化(Validation)と呼ばれており、ヨーロッパ圏では一般的です。この有効化をせずに乗車した場合、最低でも60ユーロの罰金が課されますのでご注意ください。
バスやトラムは車内にタイムスタンプの機械が設置されているため、乗車後に有効化すれば大丈夫です。一方、電車の場合は車内にタイムスタンプの機械が設置されていないため、乗車前にタイムスタンプを押す必要があります。
なお、乗車券(チケット)によっては、既に有効化されており、タイムスタンプを通す必要がない場合があります。具体的には次の手段で乗車券(チケット)を購入した場合です。
自分の持っている乗車券(チケット)が有効化済みか否かを確認するのは簡単です。有効化未済の乗車券(チケット)は赤枠の場所に「Please validate your ticket」と記載があります。
ミュンヘンの電車やバス:乗車券の種類と購入場所
ミュンヘンの電車やバスの乗車券の種類と購入場所について解説します。
乗車券(チケット)が買える場所
乗車券の購入場所は、券売機とオンラインの2つの方法があります。
券売機で購入する方法
券売機は電車の駅入り口付近やプラットホームに設置されています。バスやトラムは車内にも券売機がありますが、電車の車内には置かれていないため注意が必要です。
スマホのMVVアプリで購入する方法
MVV(ミュンヘン交通教会)の公式アプリからも乗車券(チケット)が買えます。 ペーパーレスで、検察官から乗車券の提示を求められた時は、アプリの画面と写真付き身分証明書(パスポート)を提示するだけです。
しかも、アプリから他の人の分の乗車券(チケット)も購入可能! 行き先のゾーンを確認する上でも重宝しますので、アプリは絶対にインストールしておいた方が良いです。
乗車券(チケット)の種類
ミュンヘンの公共交通機関には様々な種類の乗車券があります。以下に代表的なものを紹介します。料金はミュンヘン交通協会(MVV)の公式サイトで確認できます。
同じドイツでも都市によって1日券の有効期限は異なるのでご注意ください。例えば、ベルリンでは24時間有効なのに対して、ミュンヘンでは翌日の午前6時までです。
観光目的なら1日券がおすすめ!
ゾーンM内でのSingle TicketとSingle Day Ticketの料金は以下の通りです(2024年7月時点)。1日に3回以上利用するなら、1日券の方が割安です。
家族やカップル、友達との旅行ならグループ1日券がおすすめ!
ゾーンM内でのDay TicketとGroup Day Ticketの料金(2024年7月時点)は以下の通りです。実は2人以上で旅行する場合、グループ1日券が経済的です。
6歳未満の子どもは無料!
ミュンヘンでは6歳未満の子どもは無料で電車やバスを利用できます。パスポートなどの身分証明書を持参してください。また、Group Day Ticket(グループ1日券)を使う場合、子供は大人0.5人分としてカウントされます。例えば、大人2人と10歳と13歳の子ども2人が電車に乗る場合は、合計で大人3人となります。
この点からも家族旅行はGroup Day Ticket(グループ1日券)がお得です。
参考:ミュンヘンMVV公式サイト
※IsarCard(イザールカード)とは1週間や1ヶ月の長期滞在用のチケットのことです。ミュンヘンに1週間滞在することは稀なのでここでは説明を割愛します。
たくさん観光するならシティーツアーカードやミュンヘンカードも選択肢
観光客向けのシティツアーカードやミュンヘンカードは、公共交通機関の乗車券と観光スポット、アトラクション、ショッピングの割引券が一体化した便利なカードです。乗車券としての料金は1日券よりも高くなりますが、多くの観光を予定している場合はお得です。ミュンヘンカードはモバイルアプリからも購入できます。
リンク:ミュンヘンMVV:シティツアーカード
リンク:ミュンヘンMVV:ミュンヘンカード
ミュンヘンの電車やバス:乗車券(チケット)の買い方
券売機とスマホアプリでチケットを買う方法を紹介します。
券売機で買う方法
まずは券売機を探します。電車の場合は、駅の入口やプラットホーム、バスやトラムなら車内に券売機が設置されています。
また、地上を走るSバーンに乗車する場合は、ドイツ鉄道(DB)の券売機が設置されている場合もあります。この赤色の券売機はドイツ全土の鉄道の乗車券が購入できます。
MVV券売機:乗車券の買い方
MVVの券売機は日本語対応しています。画面の赤枠から日本語を選択してください。その後、乗車区間や乗車券の種類を選び、支払いを済ませます。クレジットカードや現金での支払いが可能です。
1日乗車券を選択すると、シングルチケットやグループチケット、子どもチケットを選択する画面が表示されます。今回はグループ1日乗車券を買いますので「2〜5人」を選択します。
赤枠をタッチして、ゾーンを選択します。例えばゾーン2内を移動するなら、赤枠から「2」を選択してOKボタンを押します。ゾーンMからゾーン2まで移動するなら、赤枠から「M」と「2」をタッチします。
最後に購入金額と支払い方法を選択する画面が表示されます。
支払い手段は現金とクレジットカードの両方に対応しています。画面の指示に従って支払いを済ませると、紙の乗車券(チケット)が出てきます。
対応しているクレジットカードは次の通りです。もちろん、タッチ決済にも対応しています。
ドイツ鉄道(DB)券売機:乗車券の買い方
次にドイツ鉄道(DB)の券売機を使った買い方です。
こちらの券売機は英語表示はできるものの、残念ながら日本語は非対応です。
まずは言語を英語へと切り替えて、赤枠のMVVボタンを押します。なお、青枠に駅名を直接入力して購入することもできます。
チケットの選択画面が表示されますので、1日券の「All-Day Tickets」を選択します。
後の操作はMVVのチケットと同じです。
なお、ドイツ鉄道(DB)の券売機は有効化済みチケットと有効化未済チケットを選択できます。有効化未済(「Issue without validation」)を選択した場合は、後ほど有効化が必要となるのでご注意ください。
分かりやすいショート動画がYoutubeにあったので紹介します。
MVVアプリ:乗車券の買い方
次にMVVアプリから乗車券を買う方法です。
最初に会員登録が必要ですが、ApplePayやGooglePayで支払いができるため、クレジットカード番号をMVVに登録する必要がありません。しかも1つのアプリで他人の分のチケットも購入可能です。
操作は簡単で、画面下のメニューから「TikcketShop」を選択して、購入したいチケットと移動ゾーンを選択します。
他の人の分を購入する場合は、Ticket Userで「Me」をクリックして、対象者の氏名と誕生日を入力します。
最後にクレジットカードやApplePay、GooglePayで支払うだけです。アプリにチケットが表示されますので、検札官から求められたら、スマホの画面を提示します。
ミュンヘンでの電車やバスの乗り方
最後に電車やバスの乗り方を簡単に解説します。
電車の乗り方
ドイツでは改札がないため、駅の入口にあるタイムスタンプの機械を使って事前に乗車券(チケット)を有効化する必要があります。
駅のプラットホームに出たら、電車の到着を待ちます。日本と異なりホームドアは付いていませんので、お気をつけください。
電車はどの車両からも乗ることができます。ただし、ドアはボタンを押さないと開かないことがあるのでご注意ください。しかも手動ドアの列車もあります。
バスの乗り方
次にバスの乗り方です。
ミュンヘンのバスは「前方乗車、後方降車」のようなルールはなく、どのドアからでも乗ることができます。運転手にチケットを見せる必要もありません。
ドアの近くにタイムスタンプの機械があるので、チケットを有効化していない人は、この機械でタイムスタンプを押します。乗車券(チケット)の券売機は運転席の近くに設置されています。
最寄りの駅についたら、手すりについている「STOP」ボタンを押して降車です。降車時もどのドアから降りても大丈夫です。
コメント