ここでは、プラハ市内の地下鉄やトラム、バスの乗り方からチケットの買い方までを解説します。
- プラハ市内の地下鉄、トラム、バスのチケットは共通で相互に利用が可能です!
- 乗車券は1回あたりではなくて30分や90分間有効などの時間制です!
- 地下鉄は駅の入り口、トラムやバスは車内でチケットが購入できます!
- プラハでは改札がありません、代わりに切符を刻印機に通して有効化する必要があります!
プラハの公共交通機関
プラハでは、地下鉄、トラム、バスの3つの主要な公共交通機関が利用できます。以下にそれぞれの特徴を紹介します。
地下鉄(メトロ)
プラハの地下鉄は、3つの路線(A線、B線、C線)があります。営業時間は毎日午前5時から深夜0時までです。混雑する時間帯には2分間隔で運行しています。
- A線(緑色):東西を走る路線。代表駅:マラーストラニ駅(プラハ城)、スタロメスティスカ駅(旧市街)、ムスタク駅(ヴァーツラフ広場)。
- B線(黄色):東西を走る路線。代表駅:ナメスティ・レプブリキ駅(共和国広場)、ムスタク駅(ヴァーツラフ広場)、スメイホヴィ駅(アンデル地区)。
- C線(赤色):南北を走る路線。代表駅:フロリーン駅(ヴァーツラフ広場)、ナドラジ・ホレショヴィツェ駅(ホレショヴィツェ駅)。
地下鉄の路線図と乗り換えポイント
プラハの地下鉄の路線図は下のURLから閲覧可能です。
(リンク:プラハの地下鉄路線図)
各路線はプラハ中心から放射線状に伸びており、主要な乗り換え駅はMuzeum駅(A線とC線)、Florenc駅(B線とC線)、Můstek駅(A線とB線)の3つです。
トラム(路面電車)
プラハのトラムは、観光に非常に便利です。日中は朝4時30分から夜24時まで運行し、深夜も一部路線で運行しています。観光客の利用頻度が高いトラムは次の2つです。
- 22番トラム: プラハ城、カレル橋、旧市街などを巡る観光路線。
- 9番トラム: ヴァーツラフ広場やアンデル地区へのアクセスに便利。
バス(路線バス)
郊外へ向かう際にはバスが便利です。営業時間はトラムと同じく朝4時30分から夜24時までで、深夜も一部運行しています。バス車内にはチケットの券売機があり、乗車後にチケットを購入できます。
チケットの種類
プラハの公共交通機関では、多様なチケットがあります。以下で共通チケットの種類、購入方法、スマホアプリでの購入可否、割引チケットについて説明します。
地下鉄、トラム、バスのチケットは共通
プラハ市内の地下鉄、トラム、バス(Airport Expressを除く)は全て共通のチケットです。
- 30分チケット:刻印後30分有効。乗り降り自由。
- 90分チケット:刻印後90分有効。
- 24時間チケット:刻印後24時間有効。1日3回以上使うならお得。
- 72時間チケット:刻印後72時間有効。
なお、大人1人あたりのチケットの価格は以下の通りです。
有効期間 | 価格 (大人1人あたり) |
---|---|
30分 | 30 CZK |
90分 | 40 CZK |
24時間 | 120 CZK |
72時間 | 330 CZK |
子供と高齢者割引
子供と高齢者は交通機関の料金が割引されます。ただし、係員から求められた時はパスポートなどの年齢を証明できるものを提示する必要があります。
対象 | 価格(料金) |
---|---|
15歳までの子供 | 無料 |
65歳からの高齢者 | 無料 |
それぞれの割引対象と詳細な条件は公式ページをご覧ください。
リンク:プラハ統合交通システム(割引)
チケットの購入方法:地下鉄駅、トラム・バスの車内、スマホアプリ
交通機関のチケットは主に次の方法で購入することができます。
- 地下鉄の駅: 窓口や自動券売機で購入できます。なお、地下鉄の車内には券売機が設置されていません!
- トラム・バスの車内: 全てのトラムと大部分のバスの車内に券売機が設置されています。非接触型のクレジットカード、デビットカードでのみ支払い可能です。
- モバイルアプリ:スマホアプリの「PID Lítačka」でクレジットカードやApple Payを利用してチケットが購入可能です。購入してから2分後に有効となります(GooglePlay、AppStore)。
ここでは、プラハの観光客が最も頻繁に利用する地下鉄駅の券売機とトラム・バス車内の券売機でのチケットの買い方を解説します。
券売機を使ったチケットの購入方法
券売機は駅の入り口に設置されていることが多いです。また、2024年時点では、ほぼ全ての券売機がクレジットカードでの支払いに対応しています。
まずは左上をタッチして言語をチェコ語から英語に切り替え、左側の「BuyTicket」をタッチします。
次に購入するチケットの種類を選択して、右側から支払い方法を選択します。通常は現金またはクレジットカードが選択できます。
支払い方法を選択すると支払い画面になりますので、画面の指示に従って支払いを行います。ここで購入したチケットは刻印機で刻印して初めて有効なチケットとなります。
トラム・バス車内の券売機を使ったチケット購入
次に、トラムやバス車内に設置されている券売機でのチケットの買い方を紹介します。2024年時点で、全てのトラムと大部分のバスの車内にチケットの券売機が設置されています。
ただし、トラムやバス車内の券売機はタッチ決済に対応したクレジットカードしか支払いができません。なお、カードブランドはVISAとMastercardに対応しています。日本のJCBは対応していませんのでご注意ください。
トラムやバスに設置されている券売機は30分、90分、24時間の3種類から選びます。
欲しいチケットの券種を選択したら、機会にクレジットカードをタッチするだけです。VISAとマスターカードのみ対応しています。
機械にクレジットカードをタッチするとチケットが印刷されて出てきます。なお、この券売機で購入したチケットは、購入と同時に自動で刻印されて有効なチケットとなります。したがって、刻印機に通す必要はありません。
荷物の追加料金について
25×45×70cmを超える荷物は、1個あたり20CZKの追加料金がかかります。
機内に持ち込みできるスーツケースは25×45×70cmのサイズに収まりますが、預ける必要があるスーツケースは、このサイズを超過することが多いです。
追加料金は、地下鉄の駅に設置されている券売機では専用のチケットを購入して、バスやトラムの車内にある券売機では20CZK相当のチケットを追加購入します。
乗車前の準備:刻印機での刻印方法
すでに刻印されているチケットを除いて、乗車前にチケットへの刻印が必要です。これは、プラハ市内の地下鉄やトラム、バスでは改札が設置されていないためです。
なお、改札がないからと無賃乗車することはお勧めできません。かなりの高頻度で係員が検札を行なっているためです。仮に有効なチケットを所持していない場合は罰金です。
刻印機の使い方
刻印機は、地下鉄のプラットホームやトラム・バスの車内に設置されています。なお、地下鉄の車内には刻印機が設置されていないためご注意ください。
刻印方法は以下の通りです。
注意点
刻印に関する注意点は以下の通りです。
- 乗車前に必ず刻印を行ってください。刻印されていないチケットは無効とみなされ、罰金が科されます。
- トラムやバスの車内でチケットを購入した場合は、既に刻印されているため、刻印機を通す必要はありません。
- チケットの有効期間は、刻印された時刻から始まります。90分チケットなら90分ですし、24時間チケットならきっかり24時間です。
- スマホアプリで購入したチケットは、刻印の必要はありません。ただし、検札時にスマートフォンでバーコードを提示できるようにしておいてください。特に電池切れに要注意!
地下鉄やトラム、バスの乗り方
最後に簡単ですが、地下鉄やトラム、バスの乗り方を紹介します。
地下鉄の乗り方
プラハの地下鉄の乗り方は日本と同じです。唯一の違いは改札の有無です。改札を通ることなくプラットホームへ出られます。
電車が駅に着いたら、乗客が降りるのを待ってから乗車します。あとは、目的地の駅に到着したら、電車を降りて案内に従って出口へ向かうだけです。降車時も改札はありません。
トラムの乗り方
トラムも乗り方は地下鉄と同じです。なお、乗車時に運転手へチケットを見せる必要はありません。従って、どの入り口からも乗ることができます。
チケットを購入していない方は乗車したら車内の券売機でチケットを購入してください。
トラムは全ての駅に必ず停車します。予定の駅に着いたら降りるだけ。全てのドアから降りられます。
バスの乗り方
最後にバスの乗り方です。
バスも運転手にチケットを見せる必要がないため、どのドアからでも乗ることができます。なお、チケットの券売機は基本的に運転手の近くに設置されています。
降りる際は、目的のバス停に近づいたら「STOP」ボタンを押します。押さないと通り過ぎますのでご注意ください。
プラハ空港から市内へのアクセス方法
プラハ空港は地下鉄や電車の駅がない珍しい空港です。プラハ空港から市内へのアクセス方法は主にエアポートエクスプレス、市内バス、タクシーの3つ。それぞれの移動方法や料金、所要時間は下の記事をご覧ください。
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