「サンタマリア大聖堂の見どころは?」
「チケットを事前に予約した方が良いの?」
「観光の所要時間はどのくらい?」
この記事は、サンタマリア大聖堂(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)を初めて訪れる方に向けて書いています。
1296年から実に140年以上の歳月をかけて完成させたサンタ・マリア大聖堂は、超大人気の観光スポットで平日休日に関係なく混雑必至!
ここでは、サンタマリア大聖堂を観光する上でのチケットの予約要否やおすすめの訪問時間帯、見どころを紹介します。
- 混雑回避のため、事前のチケット予約がおすすめ!
- 開館前から待ちの行列が発生。訪問するなら朝一か夕方!
- 一番の見どころは天井のフレスコ画「最後の審判」
サンタマリア大聖堂の観光情報
ドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)の場所や行き方、営業時間、チケットの予約方法、観光の所要時間について紹介します。
場所、行き方
住所:Piazza del Duomo, 50122 Firenze FI, Italy
(クリックするとGoogle Mapが開きます)
サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩10分です。
サン・ロレンツォ教会やメディチ家礼拝堂が近くにあるので、まとめて観光しても良いと思います。
営業日・営業時間
各施設により営業日、営業時間が異なります。
大聖堂
- 月曜から土曜の午前10時15分〜午後4時30分
- 休館日は日曜日と宗教的な祝日
サンタ・レパラータ教会跡
- 月曜から土曜の午前10時15分から午後4時30分
- 日曜日と宗教的な祝日は午後1時30分から午後4時30分
クーポラ
- 月曜から金曜の午前8時15分から午後6時45分
- 土曜の午前8時15分から午後4時30分
- 日曜と祝日の午後0時45分から午後4時30分
サン・ジョヴァンニ洗礼堂
- 毎日営業、午前9時から午後7時30分
- 2022年10月17日から12月18日まで改修工事で休館
ミュージアム、博物館
- 原則毎日営業、午前8時15分から午後7時30分まで
- 毎月最初の火曜日は休館日
チケットの予約方法
当日チケットオフィスで購入することもできますが、チケットオフィス自体に行列ができるほど混んでいます。従って、事前にオンライン予約しておくことを推奨します。
公式チケット予約サイトチケットは3種類あり、それぞれ入場できる施設が異なります。また、大聖堂はチケット不要で無料で入場できます。
- ブルネレスキ・パス(Brunelleschi Pass)
- ジョット・パス(Giotto Pass)
- ギベルティ・パス(Ghiberti Pass)
なお、6歳までの子どもは入場無料(予約は必要)、7歳から14歳は子ども料金が適用されます。
朝一か夕方の訪問がおすすめ!
サンタ・マリア大聖堂は10時15分の開館であるにも関わらず、開館1時間前の9時時点で行列になっていました。そして、行列はどんどん伸びていき、開館直前には建物の裏側にまで伸びてました(汗)
さすがはフィレンツェで一番有名な観光スポットです。
昼間はずっと長蛇の行列ができていますので、訪れるなら朝一か夕方がおすすめです。
我が家は朝9時から並んでいたこともあり、開館と同時に入ることができました。ガイドブックによると、通常は1時間程度の行列を覚悟しておくと良いそうです。
所要時間(滞在時間)の目安は40分
観光の所要時間の目安は、サンタマリア大聖堂とサンタレパラータ教会跡の2ヶ所で40分です。
クーポラやジョットの鐘楼に登る場合はそれぞれ1時間、ドゥオーモ博物館も見るなら更に追加で1時間を想定しておきましょう。
クーポラもジョットの鐘楼もエレベーターなし
クーポラ、ジョットの鐘楼ともに頂上から見た時の眺めは何物にも代えがたいです。フィレンツェの町並みを見渡した時の感動は相当なもの。
ただし、エレベーターが用意されていません。
クーポラは463段、ジョットの鐘楼は414段の階段を登る必要があります。通常1階あたりの階段の段数は18段ですので、クーポラはビルの26階、ジョットの鐘楼はビル23階に相当します。
クーポラとジョットの鐘楼、登るならどっち?
クーポラが写った映える写真を撮るならジョットの鐘楼に登るべきです。
ただし、クーポラは入場時間が確約されているのに対して、ジョットの鐘楼は決まっていないため行列ができています。
また、クーポラを選んだ場合は、大聖堂内部の通路を通るため、フレスコ画「最後の審判」を間近で見ることができます。
こうした点を考慮した上で、決めると良いと思います。
サンタマリア大聖堂の見どころ
ここからは、個人的にピックアップした、サンタ・マリア大聖堂の見どころ、有名作品を紹介していきます。
見どころ:鮮やかな大理石で造られたファサード
まずは大聖堂のファサード(教会正面のデザイン)から。この白、緑、赤の模様はペンキではなく、全て大理石の色です。
教会ができたのは1400年代ですが、実はファサードは19世紀まで未完成だったとか。これだけ色鮮やかな教会も珍しいですよね。
ニコラ・バラビーノによるフレスコ画
ニコラ・バラビーノ(1831年から1891年)は19世紀にフィレンツェとジェノヴァで活躍したイタリアの画家です。
ファザードの3つの大きい扉の上に描かれたフレスコ画は彼の作品です。
まず左側の扉のフレスコ画は、フィレンツェの慈善活動を表しています。
次に中央の扉のフレスコ画は、フィレンツェの聖人と並んで、マリアと洗礼者聖ヨハネの間に即位したキリストを表しています。
最後に右の扉のフレスコ画は、信仰に敬意を表すフィレンツェの職人や商人達を描いています。
見どころ:パオロ・ウッチェロの24時間時計
大聖堂に入って後ろを振り返ると、1443年に製作されたパオロ・ウッチェロによる「24時間時計」が目に入ります。
今日の一般的な時計は右回りですが、この時計は左回りです。また時計の4隅にはキリスト教の伝道者の顔が描かれています。
見どころ:騎馬像(改修工事中)
ドームに向かって左側の壁にはパオロ・ウッチェロとアンドレア・デル・カスターニョによる騎馬像のフレスコ画が描かれています。
ただ、残念ながら私が訪れた2022年11月時点では修復工事中でした(泣)。
見どころ:ダンテ、『神曲』の詩人
騎馬像の次に現れるのが、1465年にイタリアの画家ドメニコ・ディ・ミケリーノが描いた「ダンテ、『神曲』の詩人」の絵画です。
中央に「神曲」を書いたダンテが描かれており、ダンテの左側は地獄、右側は楽園としてフィレンツェの街が描かれています。
そして、ダンテの後ろ側に「煉獄」があり、その頂上にアダムとイブが立っています。
見どころ:天井フレスコ画「最後の審判」
サンタ・マリア大聖堂の一番の見どころは、ジョルジョ・ヴァザーリ作の天井フレスコ画「最後の審判」です。見事なフレスコ画です。
フレスコ画の中には「地獄」も描かれています。
見どころ:サンタ・レパラータ教会跡
大聖堂の入り口近くにある階段からサンタ・レパラータ教会跡に降りることができます。ここはブルネレスキ・パス、ジョット・パス、ギベルティ・パスのいずれかのチケットが必要です。
サンタ・レパラータ教会は、フィレンツェで2番目に古い教会で、最初に建てられたのは4世紀です。
今のサンタ・マリア大聖堂はこの教会の上に立てられました。
ガイドブックにはさらっとしか解説されていませんが、思った以上に中が広く、当時の建築もかなり残っています。
チケットを持っていたらぜひ訪れることをおすすめします。
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