2024年:ストックホルム市内のバスや電車の乗り方

スウェーデンの見どころ

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ストックホルム市内を走るトラムやバス、電車の乗り方から乗車チケットの買い方まで解説します。

  • ストックホルムの公共交通機関(SL、Storstockholms Lokaltrafik)が運行する地下鉄やバス、トラムの乗車チケットは共通で相互に利用が可能!
  • 乗車チケットの買い方は基本的にSLカードか、スマホのSLアプリ、クレジットカードのタッチ決済。SLアプリがとっても便利でおすすめです!
  • ストックホルムの電車は改札あり、トラムやバスに乗車する際も乗車チケットのタッチが必要!

ストックホルム市内の公共交通機関:SL

ストックホルム市内の地下鉄やバス、トラムは公共交通機関のSL(Storstockholms Lokaltrafik)が一括して管理、運営しています。そのため、SLの乗車チケットで地下鉄やバス、トラムの区別なく乗車できます。

ただし、ストックホルム市内と郊外を結ぶ一部の列車はSLの運行ではないため注意が必要です。基本的にストックホルム市内の移動であれば気にする必要はありません。

  • アーランダ・エクスプレス(Arlanda Express)はSLではないため、専用の乗車券の購入が必要です。
  • アーランダ空港とストックホルム中央駅を結ぶローカル電車はSJやmalartagといった別の事業者も運行しており、こうした電車ではSLの乗車券は使えません。

なお、ストックホルム市内とアーランダ空港の間の移動方法は下の記事をご覧ください。

ストックホルム:アーランダ空港から市内への移動手段
2024年における最新のスウェーデンのアーランダ空港からストックホルム市内への移動手段について詳しく解説します。アーランダエクスプレス、SL(ローカル電車)、シャトルバスの3つがありますが、アーランダエクスプレスが最速かつ快適な移動手段としておすすめです。

SLの乗車券は時間制のチケット

ストックホルムのSLの乗車券システムはゾーン制ではなく、時間制チケットを採用しています。つまり、乗車券の有効時間の間は、何度でも乗り降りが可能です。乗車毎だったり距離に応じて料金が発生する仕組みではありません。

  • シングルチケット:75分間有効で、その間にSLが運営する全ての交通機関で自由に乗り降りできます。
  • 24時間チケット、72時間チケット、7日間チケット:購入してから有効期間内であれば、指定した時間内は全ての交通機関が利用可能なチケット。

2024年9月時点のシングルチケット1枚の料金はSEK42で、24時間チケットがSEK175です。したがって、24時間以内に4回を超えて電車やバスに乗車するなら24時間チケットの方が安くなります。72時間チケットはSEK350ですので、8回を超えて乗車するなら72時間チケットの方がお得です。

SLの子供料金について

SLの子供料金

SLでは一定の年齢の子供は割引料金だったり無料で乗車できます。

  • 運賃を支払う大人が同伴する場合、7歳未満の子供は人数に関係なく無料で乗車可能
  • 運賃を支払う大人が同伴する場合、12歳未満のこども6名までは無料で乗車可能

なお、SLのロゴが入った学生証を持っている場合も割引料金で乗車できますが、基本的に旅行者には関係ないので詳細は割愛します。

スーツケースの持ち込みは無料

旅行者が気にされるのが、電車やバスへのスーツケース等の荷物の持ち込みです。SLでは、荷物やベビーカーに追加料金はかかりません。ただし、旅行者でこんな人は珍しいと思いますが、長さ2メートルを超えるものの持ち込みは禁止されています。

乗車チケットの購入方法

ストックホルム市内を走る電車やバス、トラムの乗車券の購入方法は基本的に次の3通りです。

SLの乗車券の購入方法
  • SLカードを使って乗車券を購入する
  • スマホのSLアプリで購入する
  • タッチ決済に対応したクレジットカードで乗車する

この中で旅行者に最もおすすめしたいのがスマホのSLアプリでの購入です。簡単な操作で購入でき、有効時間も表示されているので使い勝手がとても良いです。次点でクレジットカードのタッチ決済です。

SLカードを使って乗車券を購入する

日本の交通系ICカードであるSuicaやPASMOに相当するものがSLカードです。ただし、お金をチャージして使った分だけ引かれるプリペイド方式ではなくて、必要な枚数の乗車券を事前にチャージして使うタイプなので注意が必要です。

  1. カードの購入: ストックホルム市内にある地下鉄駅やPressbyrån、7-Elevenといったコンビニエンスストアで購入できます。カードの価格は2024年9月次点でSEK20です。
  2. チャージ方法: カード購入したら、必要な枚数のチケットをチャージします。シングルチケットや24時間、72時間、7日間などの定期券がチャージ可能できます。チャージは、SLセンターや駅の券売機、オンライン(SL公式サイト)でも行えます。
  3. 使用方法: 乗車時にカードを改札機や車内のカードリーダーにタッチします。カード内にチャージされているチケットが有効であることを確認し、ゲートが開くか、乗車が認められます。なお、降車時にタッチは不要です。

スマホのSLアプリを使う

旅行者に最もおすすめしたいのがスマホのSLアプリです。シングルチケットから24時間チケット、72時間チケットなども手軽に購入できます。SLアプリでのチケットの購入手順を紹介します。

1. SLアプリのダウンロード

iOSまたはAndroidのアプリストアで「SL – Journey planner and tickets」と検索し、アプリをダウンロードします。

iOS:App Store
Android:Google Play

2. 乗車チケットの選択

アプリを起動したら、下部メニューからApp ticketsを選択して、Buy app ticketボタンを押します。次に購入したいチケットの書類を選択します。75分間有効なSingle ticketから、24時間や72時間有効なチケットまで、ほぼ全ての種類のチケットが購入できます。

チケットを選択した後は、購入枚数を選択して、クレジットカードの情報を入力して購入します。

SLアプリの乗車券の購入画面
SLアプリの乗車券の購入画面

3. 購入した乗車チケットの有効化

アプリで購入した乗車チケットは、そのままでは使えません。アプリから有効化ボタンを押して乗車チケットのQRコードを表示させる必要があります。

なお、有効化させてQRコードを表示させると、残りの有効時間もアプリで表示されるため、とても便利です。

SLアプリでの乗車券のQRコード表示
SLアプリでの乗車券のQRコード表示

注意:1つのアプリで複数のチケット購入が可能

スマホのSLアプリでは、1つのアプリで複数のチケットを購入して、同時に有効化できます。したがって、家族やグループで旅行される際は、誰か1人がアプリを入れておけば大丈夫です。

なお、改札を通る時と、係員による検札が行われたときに、アプリのQRコードを見せる必要があるため、1つのアプリで使い回す場合は、常に一緒に行動する必要があるため、ご注意ください。

注意:グループチケットはおすすめしない

アプリから2人や3人用のグループチケット(Group ticket)が購入できます。しかし、このグループチケットは次の2つの点で全くおすすめできません。シングルチケット(single ticket)を人数分購入した方が使い勝手が良いです。

  • グループチケットだからと割引されるわけではない。
  • 地下鉄の自動改札が通れず、改札を通る度に係員に見せて開けてもらう必要がある。

実は、何度かグループチケットを間違えて購入したことがあるのですが、地下鉄の自動改札が使えない点が大きなデメリットです。毎回、係員に見せる必要があるのは面倒ですし、時間がかかります。

タッチ決済に対応したクレジットカードを使う

2023年よりSLはクレジットカードのタッチ決済に対応しました。乗車券を購入することなく、緑色のカードリーダーにタッチするだけでSLが運行する全ての地下鉄、トラム、バスに乗車できます。

なお、クレジットカードを使った場合は、タッチした時に75分間有効なシングルチケット(Single Ticket)を購入したと見なされます。有効期間の75分以内にもう一度タッチした場合は、料金の発生はありません。

対応クレジットカードのブランド
  • マスターカード(Mastercard)
  • ビザ(Visa)
  • アメリカンエクスプレス(American Express)

また、次のスマホ決済にも対応しています。アップルペイやグーグルペイに対応しているため、使い勝手が良いです。

対応しているスマホ決済の種類
  • Apple Pay
  • Google Pay
  • Samsung Pay
  • Fidesmo Pay
楽天プレミアムカードを7年使って分かったメリットとデメリット
楽天プレミアムカードはメリットない?実際に7年使って分かったメリットとデメリットを紹介します。普段使いのクレジットカードとして最強です。

注意:クレジットカードの使い回しは不可

クレジットカードの使い回しはできません。旅行する人数分のタッチ決済に対応したクレジットカードが必要となるため、注意が必要です。

注意:チケットの残り時間や請求金額はオンラインで確認可能

クレジットカードで乗車した場合は、SLのホームページから、移動回数やチケットの有効期限などを確認できます。下のページから、クレジットカード番号を入力して確認してください。

リンク:SLのカード旅行の情報確認ページ

ストックホルム市内の交通機関別の乗り方

ストックホルムの公共交通機関には、電車(地下鉄)、トラム、バスがあり、それぞれに異なる乗車方法があります。ここでは、各交通機関の具体的な乗り方を説明します。

電車と地下鉄

電車と地下鉄の利用は、ストックホルム市内で最も一般的な移動手段です。利用手順は以下の通りです。

1. 駅に到着したら自動改札を通る

ストックホルムの電車は自動改札があります。自動改札の右側にある緑色のカードリーダーにクレジットカードやQRコードをタッチすると、改札が開いて通れます。

SLアプリでチケットを購入した人は、改札を通過する前にチケットを有効化する必要があります。

SLの自動改札
SLの自動改札
SLの自動改札にある緑色のカードリーダー
SLの自動改札にある緑色のカードリーダー

2. プラットホームで待ち、電車が来たら乗車する

自動改札を通過したら、プラットホームへ移動して電車の到着を待ちます。プラットフォームには、電子掲示板が設置されていて、各方面の電車の発車時刻が表示されているので、目的地に向かう電車を確認しておきましょう。

SLの地下鉄の車内はとても清潔で綺麗です。もちろん、スマホの電波も通じます。

SLの地下鉄のプラットホーム
SLの地下鉄のプラットホーム
SLの地下鉄の車内
SLの地下鉄の車内

3. 降車時も改札はあるものの、QRコードやクレジットカードのタッチは不要

目的地に着いたら降車して出口へ向かいます。なお、出口にも改札が設置されていますが、こちらは自動で開きます。QRコードやクレジットカードのタッチは不要です。

降車時の自動改札
降車時の自動改札

バス

次に、ストックホルム市内を観光するなら、ほぼ確実に利用するバスの乗り方です。

1. 運転手の前方から乗車

一部の路線で例外はあるものの、バスは基本的に運転手のいる前方から乗車します。運転手の近くに緑色のカードリーダーが設置されているので、QRコードやクレジットカードをタッチします。

なお、バスの車内で現金で乗車チケットを購入することはできません。

SLが運行するストックホルム市内を走るバス
SLが運行するストックホルム市内を走るバス
バスの車内に設置された緑色のカードリーダー
バスの車内に設置された緑色のカードリーダー

2. 降車時はSTOPボタンを押して後方のドアから降車

降車したい停留所が近づいたら、車内に設置されている「STOP」ボタンを押して、運転手に降車の意思を伝えます。ドアが開いたら、後方のドアから降車します。

バスの車内
バスの車内

トラム

最後にストックホルム市内を走るトラムの乗り方です。

1. どのドアからでも乗車可能

トラムはどのドアからでも乗車可能です。乗車すると車内で係員による検札を受けますので、クレジットカードやQRコードを係員に見せます。

ストックホルム市内を走るトラム
ストックホルム市内を走るトラム

2. STOPボタンを押して降車

降車はバスと同じで目的の停留所に近づいたら、車内に設置されているSTOPボタンを押して運転手に降車の意思を伝えます。トラムは全てのドアが開きますので、どのドアからでも降車可能です。

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