「メディチ家礼拝堂の見どころは?」
「チケットはどこから予約したら良いの?」
「混雑具合は?事前にチケット予約するべき?」
この記事は、フィレンツェのメディチ家礼拝堂を初めて訪れる方に向けて書いています。
銀行家として有名だったメディチ家は政治家としても活躍しており、フィレンツェの実質的な支配者、後にはトスカーナ大公国の君主にもなりました。
また、商人としてだけでなく、美術の支援も積極的に行い、ルネサンス絵画で有名なレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ボッティチェリ、ヴァザーリはみんなメディチ家の保護下にありました。
そんな当時、フィレンツェで絶大な勢力を誇ったメディチ家が誇る礼拝堂を見てきました。
- 見どころは「君主の礼拝堂」とミケランジェロ設計の「新聖具室」
- 写真映えを狙うなら外が暗くなる夕方以降がおすすめ!
- チケットの事前予約なしでも長時間待たずに入場可能
メディチ家礼拝堂の観光情報
フィレンツェにあるメディチ家礼拝堂の場所や行き方、営業時間、チケットの予約方法などを紹介します。
場所、行き方
住所:Piazza di Madonna degli Aldobrandini, 6, 50123 Firenze FI, Italy
(クリックするとGoogle Mapが開きます)
サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩6分です。
また、サンタ・マリア大聖堂は徒歩5分、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会も徒歩5分で行けます。まとめて観光するのも一案です。
営業日、営業時間
- 水曜から月曜:午前8時15分から午後18時50分
- 定休日は毎週火曜日
入場料
- 大人1人あたり€9
- 18歳までの子どもは入場無料
チケットの予約方法
フィレンツェの公式チケット予約サイト「B-Ticket」からできます。
ただし、チケットのオンライン予約はメリットとデメリットがあるので要注意。
チケットの事前予約は不要かも
私はチケットの事前予約は不要と考えています。
メディチ家礼拝堂はサンタマリア大聖堂ほどの混雑は見られません。
もちろん、待ち行列ができることはありますが、私が訪れたときの待ち時間は20分ぐらいでした。
オンライン予約は入場時間指定のため、使い勝手が悪く、私はチケットを事前予約せずに訪れました。
所要時間(滞在時間)の目安は30分
メディチ家礼拝堂は広くないため、観光時間の目安は30分です。
私達は写真を撮りながら、ゆっくりと見て回ってましたが、滞在時間はちょうど30分でした。
訪れるなら夕方がおすすめ!
メディチ家礼拝堂を訪れるなら夕方以降がおすすめです。
日中は外の光が礼拝堂に入ってくるため、逆光となり写真映えがよくありません。また、午後4時以降は徐々に観光客が減ってきます。
そのため、夕方以降の訪問をオススメします!
メディチ家礼拝堂の見どころ、有名作品
個人的にピックアップしたメディチ家礼拝堂の見どころや有名作品を紹介します。
なお、メディチ家礼拝堂の一番の見どころは鮮やかな大理石と宝石で彩られた「君主の礼拝堂(La cappella dei Principi)」とミケランジェロによる『曙』『黄昏』『昼』『夜』の4体の像が置かれている「新聖具室(Sagrestia Nuova)」です。
この2箇所は必見です!まぁ、メディチ家礼拝堂は一定の見学ルートに沿って歩き回りますので見忘れは起きないですけどね(笑)
見どころ:コジモ1世の戴冠式
メディチ家礼拝堂に入ってまず目に入るのが「コジモ1世の戴冠式」の絵画。
メディチ家の始祖ともいえるコジモ1世は、当時の教皇ピウス5世により初代トスカーナ大公に命じられました。
この絵画、実は作者不明のままです。16世紀に制作された油彩画であることは分かっているものの、作者不明のまま現在に至ります。
見どころ:メディチ家直系の最後の女性「Anna Maria Luisa」の像
メディチ家の直系はアンナ・マリーア・ルイーザ・デ・メディチを最後に途絶えています。
亡くなられたのは1743年2月18日。遺言として「メディチ家のコレクションがフィレンツェに留まり、一般公開されること」を条件に、全ての美術品をトスカーナ政府に寄贈しました。
今日のウフィツィ美術館の姿は彼女の遺言のおかげというわけです。
見どころ:君主の礼拝堂(La cappella dei Principi)
メディチ家礼拝堂の見どころの1つが「君主の礼拝堂」です。
八角形のこの礼拝堂はメディチ家のトスカーナ大公と家族が眠る霊廟になっています。
色鮮やかな大理石と宝石がふんだんに使われており、圧倒されること間違いなしです。
これが公共としての教会ではなくてメディチ家の家族のための礼拝所なわけです。メディチ家の財力、権力の凄さを物語ってますね。
すごくないですか?大理石と宝石がふんだんに使われています。
多様な色の大理石を集めるのみならず、ここまで精巧に組み合わせられるとは驚きです。
旧約聖書や新約聖書を題材にした天井画
君主の礼拝堂の天井画はイタリアの新古典主義の画家「ピエトロ・ベンヴェヌーティ」によって描かれたもの。
目を凝らして見てみると、旧約聖書や新約聖書の有名な場面が描かれています。
下の写真は「キリストの磔刑」ですね。
こちらの場面は「アダムとイヴの楽園追放」でしょうか。
見どころ:新聖具室(Sagrestia Nuova)
メディチ家礼拝堂のもう1つの見どころがミケランジェロが設計した「新聖具室」。
新聖具室ではロレンツォ2世とジュリアーノの墓がそれぞれミケランジェロによる彫刻によって飾られています。
「昼」と「夜」の彫刻
ジュリアーノ・メディチの像の下に「昼(男性像)」「夜(女性像)」が飾られています。
ミケランジェロの「曙」と「黄昏」
こちらはロレンツォ2世の墓の上に飾られている「曙(女性像)」と「黄昏(男性像)」です。
メディチ家のマドンナ
見落とされがちですが、新聖具室にはミケランジェロが制作した聖母マリア像もあります。製作されたのは1521年から1534年。
写真の中央が聖母マリア像で両端はミケランジェロ以外の方が制作した彫刻だそうです。
赤ちゃんのイエスに聖母マリアが母乳を与えている場面ですが、足が絡み合ってるせいか、すごいダイナミックさを感じます。
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