「楽天カードは不正利用が多い」とよく耳にしますが、実際のところはどうでしょうか?
2024年で楽天カードを使い始めて7年目を迎える私は、これまで日常的にメインカードとして利用していますが、不正利用の被害は一度も経験していません。
この記事で、なぜ楽天カードが不正利用のターゲットにされやすいのか、そしてその防ぎ方として必須の3つの対策を詳しく解説します。
- 「楽天カードの不正利用が多い」との声は、単に保有者数が多いから。
- 不正利用検知システムはかなり優秀でディズニーチケットの購入でエラーになったことも。
- 楽天カードを手に入れたら絶対に行うべき3つの防止対策を紹介。
そもそも楽天カードの不正利用は本当に多いのか?
インターネットでよく見かける「楽天カードは不正利用が多い」という口コミ。本当にそうなのか、実際に調べてみました。
楽天カードの不正利用被害額は開示されていない
楽天カードを含むクレジットカード各社の不正利用被害額は公表されていません。そりゃそうですよね。自社の被害額を開示してしまったら、狙いやすさが分かってしまうわけですから。
他社も被害額を開示していないため、楽天カードが他社よりも不正利用が多いということを数値的に証明することはできません。楽天カードの不正利用が多いというのは、根拠のない噂レベルの話というわけです。
一方で、日本全体のクレジットカードの不正利用被害額は公開されています。日本クレジットカード協会によると、2022年の不正利用被害額は436.7億円と前年比で32%も増加しました。この金額は過去最高額となります。
年々、フィッシング詐欺や不正アクセスによる手口が巧妙化して、被害が拡大している状況です。
楽天カードは不正利用されやすいわけではなく保有者数が多いだけ
では、なぜ楽天カードは不正利用が多いと言われているのか。
一番大きな理由は楽天カードの発行枚数の多さです。楽天カードの発表によると楽天カードの発行枚数は2022年12月末時点で2,808万枚です。楽天カードは2枚目の保有を認めているので重複があるものの、単純に計算すると日本人の4人に1人は楽天カードを持っている計算となります。
したがって、楽天カードを持っている人が多いことから、それに比例して楽天カードの不正利用が多いように見えるだけと考えられます。
余談ですが、クレジットカード番号16桁のうち、頭から6桁の番号は「発行者識別番号」と呼ばれていてクレジットカード会社ごとに決まっています。そして最後の1桁はチェックデジットと呼ばれる一定の規則に従った決められた数字です。
つまり、カード会社は残りの9桁で表せられる10億通りの数字をカード会員ごとに割り当てています。したがって、カード会員数が多いほど、有効なカード番号を当てやすいと見ることができます。
しかし、クレジットカード決済にはカード番号の他に有効期限やCVCと呼ばれるセキュリティコードも一致する必要があります。加えて、決済に何度か失敗すると不正利用検知システムが働いてしまうため、カード会員数が多いことを理由に不正利用の被害を受ける確率が高いと見ることは少々乱暴だと思います。
楽天カードの不正利用が多いと言われるのはなぜか?
それでも、楽天カードの不正利用が多いというイメージがあるのは、以下のような理由が考えられます。
完全なナンバーレスカードでない
楽天カードは、2021年にカードデザインが刷新されて、カード番号や有効期限、セキュリティコード(CVC)の情報が裏面に記載されることとなりました。これにより、カード情報の盗み見のリスクが減りました。
ただね、カードの裏面を見るとカード番号、有効期限、セキュリティコード(CVC)の情報が全て掲載されているんですよね。クレジットカード自体を盗まれてしまったら、あまり意味がありません。
一方で、三井住友カードを中心に最近流行しているナンバーレスカード。このタイプのカードは、カードの表面だけでなく裏面にもカードに関する情報は記載されておらず、アプリやWEBサイトで確認する必要があります。そのため、ナンバーレスカードは不正利用されにくいと言われています。
楽天カードからナンバーレスカードが発行されることを期待したいですね。
ネットショッピングを多用するユーザーが多い
楽天カードは、ネット通販の楽天市場を主体とする楽天グループが始めたサービスです。そのため、楽天カードを持っているユーザーは、ネットショッピングに慣れている方が多いと言われています。
一般的にネットショッピングは不正利用のリスクが高いと言われています。なぜなら、カードの情報を入力する際に、悪意のあるサイトやアプリに誘導されたり、カード情報が漏洩したりする可能性が高いからです。
ただ、これはユーザーの性格上の問題であって、楽天カード自体に問題はありません。
楽天カードの不正利用検知システム
楽天カードでは、クレジットカードの利用履歴を24時間365日監視しており、不審な利用があった場合は連絡がきます。
楽天カードはこの不正利用の検知が非常に優秀です。私はこれまで楽天カードを6年間使ってきましたが、海外のショッピングサイトで不正利用検知システムが作動したほか、日本国内のディズニーランドのチケットを購入しようとした時にも検知システムが働きました。
まさか、誰もが知っているディズニーランドのサイトで決済エラーになるとは思わず、口座からカード利用額を引き落としできずに、カードを止められてしまったかと焦りましたが、楽天カードに問い合わせると、不正利用検知システムが働いたためとの回答でした。
おかげさまで、私が楽天カードを持ってからこれまでの6年間で不正利用の被害にあったことはなく、安心して普段使いができるクレジットカードだと感じています。
楽天カードで簡単にできる不正利用を防止する3つの対策
クレジットカードの不正利用による被害を防止するためには、カード会社側の対策だけでは不十分です。我々、ユーザー側による対策も欠かせません。
ここでは、楽天カードならではの不正利用防止の対策を4つ紹介します。楽天カードが届いたら真っ先にこれらの対策をやっておきましょう!
カードの裏面に署名:補償が拒否される可能性がある
コンタクトレス決済やタッチ決済が普及する中、クレジットカードの署名欄が空白のままの方も多くいらっしゃると思います。しかし、クレジットカードの署名欄は絶対に記入しておきましょう!
もし、署名しないままカードを紛失したり盗まれた場合には、不正利用による被害にあっても補償されない恐れがあります。必ずカードの裏面に署名しましょう。
本人認証サービス(3Dセキュア)の設定
楽天カードは、ネットショッピングでの不正利用を防ぐために、本人認証サービス(3Dセキュア)を提供しています。これは、インターネットのショッピングサイトでカード決済をするときに、追加の本人確認を求められるサービスです。
事前に専用のパスワードを設定することで、クレジットカードのセキュリティが格段に向上します。仮にカードの情報が漏洩しても不正利用されにくくなります。
楽天カードが届いたら真っ先に行うべき手続きです。
カード利用お知らせメールの活用
楽天カードは、カードを利用した際に、メールで利用明細をお知らせするサービスを提供しています。これは、自分の利用履歴を常に把握することができるだけでなく、不正利用が発生した場合にもすぐに気づくことができるメリットがあります。しかも最短翌日にはメールで連絡がきます。
楽天カードでは、身に覚えないの請求が見つかった場合の調査に2ヶ月程度かかる可能性があると案内しています。そのため、怪しい請求があったら早めに行動するのがおすすめです。
楽天カードで不正利用の疑いがある請求を見つけた場合は?
こうした対策を講じても怪しい請求や身に覚えのない請求があった場合は、楽天カードに問い合わせましょう。
楽天カードは「利用日より長期経過してからのお申し出については、ご対応できない場合もございますのであらかじめご了承ください」と案内しています。早めに連絡するのが吉です。
なお、具体的な手順や楽天カードのコールセンターなどの電話番号は下の公式ページをご覧ください。
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